ポテンシャルが向上したスーパーネイキッド
Z900で高速道路を走ると、路面からの衝撃は最適化された倒立フロントフォークとカワサキ独自のホリゾンタルバックリンクリヤショックによって処理され、車体の不快なブレなどは発生しないことに気付く。ネイキッドながら快適な高速性能だ。浜松浜北インターまで240㎞ほどの行程では疲れも感じない。
ここから再び一般道路を走り出す。並列4気筒ならではのスムーズで扱いやすい低中回転域のトルク特性によって市街地のクルマの流れに乗って走るのは容易だ。アップライトなライディングポジションによりバイクとなじむのがいつもより早いように感じた。
車体全体の剛性感が高くサスペンションもよく動くので、高速道路での走行は安定感がある。カウルはないがメーター上のミニバイザーが風をうまく流してくれているようにも感じる
市街地の走行は得意分野のひとつ。アップライトなライディングポジションは低速での車体コントロールにすぐれ、視界も確保できる。ブレーキのタッチも良好で制動距離を短くすることができる
ライディングポジション
ヘッドライト照射性
シート快適性&シート下
メーター視認性
ミラー後方視認性
鏡面が左右幅広く配置されているので後方視認性は良好。高さも適切で目線の移動距離は少ないのもよい。鏡面の形状も死角を作りにくいものとなっている。極端に張り出してはいないので狭い所を通るときもジャマにならない
横田 和彦
1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。