ヨシムラ
大きくモデルチェンジしたことによりニンジャ250と同じ車体を使うライトウェイトスポーツへ変化したニンジャ400。走行性能の高さは多くのメディアでも紹介されているが、はたしてツーリング性能はどうなのか。今回もしっかり1000kmの道のりを走り込んできたぞ!
スポーティさと居住性は両立するのか?
軽量コンパクト。それはバイクにとってメリットが多い。とくにスポーツ走行時には大きなアドバンテージになる。それでは普段使いやツーリングユースではどうだろうか。軽い方が駐車場への出し入れやUターン時などで取りまわしやすいのは確かだ。しかしツーリングユースに絞ると、車格が大柄であることは必ずしもマイナスに働くとは限らない。たとえばタンデムシートが大きい方がタンデマーはラクだし、荷物の積載だって容易だ。また適度な車重が高速道路などでの走行安定性を高めてくれる。そういった意味ではニンジャ650がベースだった先代ニンジャ400のツーリング性能はかなり高く、いまだに根強い人気を誇っている理由も理解できる。対して軽量コンパクトになった現行モデルのツーリング性能はどれほどのものなのだろうか。
なんといってもここがポイント
編集部を出発するとすぐに高速道路を走る。最初に長距離移動してしまおうとの考えからである。この企画は一泊ツーリング。しかも今回はビジネスホテルなので荷物は少なめ。着替えや雨に備えたレインスーツなども含め、愛用しているメッセンジャーバッグに収まったのでタンデムシートの積載性能は試せなかったが、先代よりやや小振りで高い位置にあるリヤシートは荷物を載せるのに工夫が必要そうだ。装着できるシートバッグの種類も限定されるかもしれない。とは言っても大幅なネガに感じるほどのサイズではなく、アイディアで十分カバーできる範囲内だと感じた。
乗る前に気になっていたことを一つ。高速道路での走行安定性だ。これについては、まったく不安を感じなかった。ニンジャH2ゆずりという新設計のトレリスフレームと前後サスペンションが剛性感としなやかなフィーリングを両立させていて、路面の凹凸も問題なくやり過ごしてくれる。ただ先代に比べるとカウルがコンパクトになっているので、風圧からライダーを守る能力はやや低くなっている。かなり伏せないと風圧から完全に逃げることはできないのだが、通常のポジションでは風がヘルメットに当たりスムーズに抜けていくので疲れるほどではない。
メーター視認性
ヘッドライト照射性
ヘルメットホルダー
レバー操作性
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横田 和彦
1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。