ヨシムラ
フォグランプは雨や霧などの悪天候のときに視界を確保するために使う補助ランプのこと。バイクでの採用例は少ないが、アドベンチャーモデルのオプションに用意されるようになった。カワサキのオプションパーツを試した。
道なき道を行くために装備したいアイテム
アドベンチャーモデルは、オンオフ問わず力強く駆け抜けていくタフなイメージが受けている。そのアクティブな走行をサポートする装備の一つがフォグランプだ。カワサキも純正オプションにLEDフォグランプを用意している。
ヴェルシス-X250ツアラーに試乗中、5m先が見通せなくなるほど深い霧に遭遇した。そこでフォグランプを点灯してみるとヘッドライトでは照らしきれない目の前の路面を、想像以上に広く明るくしてくれることに驚いた。視界が悪いと、かなり緊張しながらゆっくり進むことになるのだが、フォグランプのおかげで不安が減り走るのがラクになったのだ。ツーリング先の見知らぬ土地でも大いに役に立つはず。
ライダーの視界を確保してくれると同時に、鋭い白光が対向車の目に留まることも安全性を高める効果がある。光源が増えて車体がより大きく見えるのもプラスに働くポイントだ。バックミラーでも存在を認識してもらえるのでトラブルに巻き込まれにくくなるだろう。
フォグランプはアフターパーツでも発売されているが、カワサキのPIAA製フォグランプは、なかでもとくに明るく広範囲を照らすのではないだろうか。
また、ドレスアップ効果があることも見逃せない。ツアラーらしさを際立たせるアイテムは、装備するだけでテンションが高まる。
横田 和彦
1968年6月生まれ。16歳で原付免許を取得。その後中型、限定解除へと進み50ccからリッターバイクまで数多く乗り継ぐ。現在もプライベートで街乗りやツーリングのほか、サーキット走行、草レース参戦を楽しんでいる。