ヨシムラ
W1SAを駆る男“博多のシモさん”とカフェで運命の出逢いをした。お互いの愛車について語り合いながら、日本晴れの九州を道草しながらゆるゆると走る。
有明海をバイクで横断しオレンジロードを堪能
博多のシモさんとの出逢いは唐津のcaffe Lunaだった。同い年でカワサキ乗りというだけで意気投合し「W1とW800でツーリングに行こう」と盛り上がった。その後他車に乗る池ちゃんも加え走ることになった。博多から唐津を経由し、相知町で脇にそれると鵜殿石仏群を見付けた。バイクウエアを着ての軽い登山だったが汗をかきながら歴史に触れてみるのも一興だ。
その後、武雄でホワイト餃子に寄ったがまさかの定休日だった。食べる準備段階に入っていた胃袋を抑え、道すがら眼前に出たラーメンに全員突撃する。佐賀のラーメン屋にはなぜかおでんが置いてあることが多い。おでんに手が出そうな食欲をグッと抑えてラーメンを待つとあっさりとんこつが空の胃袋を満たしてくれた。
太良町からオレンジ街道に入る。有明海をまたぐ堤防道路は途中に駐車場があり、ここもツーリングの名所だ。海上パーキングに愛車を停め雲仙普賢岳を遠望する。他県から訪れたバイク乗りと談笑したあとは海風に浸りながら千々石へ向かう。観光センターから見下ろす橘湾を眺めると、ひたすらそう快な気分。小腹が空いたので愛野名産のじゃがいもを楽しみ、秘密の道へ向かう。
千々石の国道をそれると旧島原鉄道の廃線が車道になっている。ここは地元民しか知らない絶好のツーリングスポット。狭い道は飛ばすのは危険だがゆったりと走ればまるで電車の先頭をバイクで走っているような気分になった。小浜温泉に到着したらみやげもの屋の無料駐車場に停め歩いてすぐの日本一長い足湯で一休み。きらめく波間が我々をやさしく迎えてくれた。
ここに寄っとけ
鵜殿石仏群
弘法大師空海が唐津に訪れた洞窟だったこの他に釈迦、弥陀、観音を刻んだのが始まりという。その後、多くの修験者が篭り修行をしながら壁面に石仏を掘り崇めた。時代を超えて人々の心が語りかけてくるようだ。
落合 みつを
シンガーソングライター。新潟県出身。2004年メジャーデビュー。世界初の分解ギターをヤイリギターと製作する。現在、愛車W800との旅をウェブ TVで世界配信中。全国コミュニティFM7局放送中『今日はどこまで歩こうか?』詳しくは公式HPインフォメーションにて
http://information.mitsuwo.com
Web TV『落合みつをの今日はどこまで走ろうか?』
http://www.mitsuwo.com/