
何気なく利用しているモノのなかや、さまざまな場所でカワサキを発見!! 今回は東武博物館で見付けたゴンドラだ。
カワサキで空の旅。博物館自体にも注目
東武スカイツリーライン東向島駅の高架下に、東武鉄道に関する車両や資料を展示している東武博物館がある。そしてそこには川崎車輌製のゴンドラが展示されているのだ。
なぜ鉄道の博物館にゴンドラ?? これは日光登山鉄道が昭和8年に栃木県の明智平ロープウェイを開業、戦後、東武鉄道が運営していたから。現在は日光交通に譲渡したが、東武鉄道時代に使用していたゴンドラの一つが川崎車輌製なのだ。さっそく展示場所へと行くと、オレンジのゴンドラを発見!! なかに入ると、入口扉付近に“KAWASAKI”と刻印された製造プレートを確認した。このゴンドラは1950年製。廃車になったのは01年なので、約50年と長い間、明智平〜展望台の空の旅を支えていたということだ。
東武博物館は「訪れた人に楽しんでもらいたい」というのが伝わってくるので鉄道に詳しくなくても楽しめるハズ。博物館が高架下にあるということで、実際に走っている電車の車輪などを間近で観察できるウォッチングプロムナードはとくに、めずらしい。ぜひ訪れてさまざまな東武鉄道に触れてみてほしい。
ゴンドラの内側はフラットなシートが備わっている。最大定員は16名。日光東照宮が近いからか、外側には猿のイラストが描かれている
ゴンドラの内側には“KAWASAKI”と刻印された製造プレートも。製造した年、1950(昭和25)年も刻印からわかる
ゴンドラの窓は、現在は開閉できないが現役時代は一部開閉できた。実際に走行していたときは明智平の爽快な風を感じられたのだろう
明治32年、東武鉄道開業時に英国ベヤーピーコック社から購入した蒸気機関車。1日に4回汽笛を鳴らし、車輪を回転させるSLショーを開催中
館内だけでなく、屋外にも歴史車両がずらり。上は館内展示で、東武鉄道が大正13年に初めて電化したときに走った木造のデハ1形5号電車。車内に入ることもできる
2階に上がると、一画には券売機や自動改札、窓口などがあり、まるでどこかの駅にいるかのような感覚に。窓口では“ごっご遊び”もできる!?
館内にはシュミレーションコーナーも多く設置されていて、電車やバスの運転を実物の運転席で体験することができる。子どもはもちろん大人も楽しめる!!
東武鉄道では鉄道電話として、平成8年まで鬼怒川局で使用されていたクロスバー式電話交換機。展示の黒電話同士で会話が可能だ
架線からパンタグラフに電気を流し、モーターを回転させて車輪を回す、という仕組みを本物の運転装置を制御して学べる
ミュージアムショップではさまざまなグッズを購入することができ、大人もついつい欲しくなってしまうアイテムも。リバティ腕時計は限定商品!!
博物館が高架下にあるのを利用して、東向島駅のホームや実際に走っている電車を下から観察することができ、車輪やモーターの動きなども間近で見られる