ヨシムラ
数年前にテレビCMで世間をざわつかせた“トイレバイク ネオ”を覚えているだろうか? 謎多きそのマシンのベースはカワサキではないのか!? との情報を元に北九州市のTOTOミュージアムへ急行した!
燃料は地球に優しいバイオガス、TOTOの環境貢献をアピール!!
福岡県・北九州市のTOTO本社横にあるミュージアムは“世界のTOTO”を象徴する美しい建物。その2階奥にトイレバイク ネオは堂々と待ち構えていた。日ごろエリミネーター125に乗るという広報の村上さんいわく「ベース車両については、お答えしかねます」と笑顔で答えたが、この独特なエンジン造形はやはりカワサキのエストレヤなのであろうか。
三輪トライクのシート部は見てのとおり便座となっているが、実際に用を足すことはできない。しかしだ、燃料はガソリンではなく家畜の排泄物や生活排水などから作られるバイオガスで、大容量ボンベ2本を満タンにすると300kmほど走れるのだという。昨今、車両メーカーは電動バイクの開発に勤しんでいるが、排泄物や生活排水を再利用して走るトイレバイク ネオこそ、究極のエコバイクと言えるのではなかろうか。そのような車両を実際に公道走行できるようにして、北九州から東京まで走破したというから驚くばかりだ。ちなみに便座の中は物入れとなっていて、東京へのチャレンジ中は飴玉を入れて出会った人に配ったとのこと。 余談だが、TOTOが創立する以前の森本グループからは、スパークプラグのNGKも派生しており、いわゆる兄弟企業なのである。そんな歴史も学べるTOTOミュージアムは無料で入場可能。ぜひトイレバイク ネオに会いに行ってほしい!
TOTOミュージアム
鳥丸 浩次
九州ライダーマガジン「月刊 with BIKE」編集長。福岡市南区生まれで幼稚園時代は筑紫野市、小学時代は大阪狭山市、中学時代からは東京府中市にて育つ。父は鹿児島吹上出身、母は鹿児島隼人出身で、血は完璧に九州人
http://withbike.jp/