カワサキ特派員

巷にあふれるカワサキネタを特派員がレポート

Kawasaki フライングK

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ヨシムラ

毎年発行されるカワサキオリジナルグッズのカタログを見たことがあるだろうか。その表紙には、まるでバイクに乗っているかのような臨場感のある写真が使われている。実はこの表紙には、ちょっとした仕掛けが隠されているのだ。

カワサキの遊びゴコロが意外なところに見え隠れ

フライングKと呼ばれるマークはメーターパネルなどにあしらわれているので、このマークを見たことがあるカワサキ乗りは多いと思う。実はカタログの表紙にもこのフライングKが隠されているのだ。カタログの表紙をじっくりと見てみると、雲の陰影や木々から漏れる光のなかといった景色の一部に、フライングKが隠れているということが見て取れる。いわれないとわからないレベルだけど。

2015年版

まっすぐに伸びる道路を疾走するイメージとした2015年度版のカタログ表紙。陽を受ける雲にじっくりと目を凝らしてみると、右上の雲のなかにフライングKが隠れていた。はっきりと見えるわけではないので、なかなか見付けにくい

2014年版

まっすぐな道やワインディングはもちろんだけど、大きな川を渡る橋を通過する際もテンションは上がるもの。そんなイメージの表紙とした2014年度版では、橋を構成する鉄骨の間にフライングKを隠している

2013年版

これまでとは一転、暗いトーンとなった2013年度版の写真。とはいえ長いトンネルを走り抜け、ようやく安心といった瞬間を切り取っていて、決して印象は暗くない。フライングKはトンネルの照明のなかにあった

2012年版

緑のなかのワインディングを駆け抜けるイメージとした2012年度版。柔らかな光が降り注ぐなかでの快適なツーリングを連想させるこの表紙では、木々の間から差し込む光のなかにフライングKが

2011年版

2011年度版では広角レンズで空の広がりを強調した写真を採用しており、思わず旅ゴコロが刺激される表紙となっている。表紙の右手、地平線との境目付近に浮く雲にまぎれ、フライングKも雲のように浮いている

2010年版

2015年度版や2011年度版に近いイメージで、夏の空を撮ったと思われる2010年度版の表紙写真。この表紙では左手のはるか先の荒野、山の地肌にフライングKが潜んでいるが、これは難解だ

フライングKを見付けたからといってカワサキがなにか景品をくれるわけではないし、カワサキ以外のユーザーからしてみれば「だからなに」という話かもしれないが、カタログという販促に絶対欠かせない大事なアイテムにも、こんなアソビを仕込んでしまうあたり、カワサキというメーカーのおもしろさが現れている。

機会があればカタログをじっくり眺めて、フライングK探しにチャレンジしてみよう。あ、もちろん中身にもちゃんと目を通すように。

フライングKとは?

カワサキのシンボルマークは、ニンジャH2に採用されたことでも記憶に新しい川の字をモチーフにしたリバーマークと、Kを図案化したフライングKの2種類がある。このフライングKは、カワサキのいろいろな製品に使われていて、もちろんバイクにも使われている

夏目健司

東海地区で雑誌の取材業務に携わる。社会ネタから街ネタ、スポーツ取材と、どんな現場にも駆けつけます。
http://natsuken.cocolog-nifty.com/blog/




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