ヨシムラ
カワサキ・ゼファーシリーズのカスタム&メンテナンスに強いバグース! モーターサイクルは、ゼファーシリーズ用オリジナルパーツを多数展開している。しかし、それ以外の車両も得意とし、GPZ900Rもその中の1台。これまでに多数のカスタムGPZ900Rを世に送り出してきた。
このGPZ900Rに対応するオリジナルパーツも多数リリースしているのでここで紹介しよう。ただし、見栄えが派手でパフォーマンスアップがねらえるパーツはオリジナルサイレンサーとサンスターとコラボレートしたディスクローター程度。それ以外は『かゆいところに手が届く』的なパーツが多い。
それらを愛機に導入すれば、より楽しいGPZ900Rを送れるだろう。
これからGPZ900Rを手に入れてカスタムを楽しみたいという人だけでなく、すでにある程度カスタムしている人も、バグース! モーターサイクルに注目してほしい!
【BAGUS! Φ90汎用チタンサイレンサー“バグ管”】
外径φ90㎜・シェル部400㎜の汎用サイレンサーで、車体をすっきりと演出できるのがポイント。差込径はφ60.5㎜とφ50.8㎜が設定されているので、自分のGPZ900Rで採用しているエキゾーストパイプの差し込み部分を確認すること。BAGUS!のロゴはレーザー加工で入れられており、サイレンサーバンドも付属。価格は5万4,780円。ちなみにこれ以外のサイズもラインナップされているので(価格は異なる)、同社のHPを確認してほしい。
【BAGUS! Φ90汎用チタン サイレンサー “サイレントバグ管”】
かつては排気音量の規定値ギリギリのサイレンサーが好まれたカスタムシーンだが、ここ数年で”静かなサウンド”を求めるオーナーも増えた。そこで生まれたのがこの”サイレントバグ管”だ。一見すると従来型と見た目は変わらないが、内部構造を変更している。音質にこだわって作り込んだと言う。φ90㎜×400㎜で、差込径はφ60.5㎜とφ50.8㎜がされる。価格は6万5,780円。特注仕様の制作も可能だ。
【BAGUS!オリジナルワークスエキスパンド フロントディスクローターφ320】
社外ディスクローターの一部、とくに高性能を追求したモデルは、ラジアルマウントキャリパーとの組み合わせが前提だったりする。サンスターのフラッグシップモデルのワークスエキスパンドもそのひとつ。従来のサイドマウントのキャリパーだとパッド有効幅が合わない。”サイドマウントキャリパーでワークエスエキスパンドを使いたい!”というGPZ900Rオーナーのため、サンスターのアフター品を手がける国美コマースとコラボレートして作ったのがこのディスクローターだ。BAGUS!ロゴが入り、外径φ320㎜・板厚5.25㎜・パッド有効幅35㎜に設定される。価格は15万7,080円セミフローティング/ブラックピン仕様が標準だが、フルフローティング/ピンカラーを選択可能。ただし別途料金がかかる。
【BAGUS!オリジナルワークスエキスパンド リヤディスクローター】
フロントにワークスエキスパンドを導入したら、リヤも欲しくなるのが人情か…。その要望に応えてリヤディクスも商品化した。ローター径はφ250㎜・有効パッド幅35㎜・厚み5.0㎜だが、キャリパーはブレンボカニであることが装着条件。純正ホイールとマルケジーに関しては適合確認されているが、ゲイルスピードに関しては加工が必要になるセミフローティング/ブラックピンが標準。価格は6万280円。なお前後セットで購入すると21万4,500円と若干リーズナブルだ!
【17インチ/18インチ用 一体式フェンダーレスキット】
バグース! モーターサイクルの人気アイテムが一体式フェンダーレスキットだ。組み立てるとシート下からリヤまわりが一体になるので、すっきりとしたテールまわりを演出できる。プレート表面に極低頭ボルトを採用していることもポイント。バッテリーボックスを設けることで、シート下の収納スペースを拡大。モノが落ちないようボックス形状になっている。そししてバッテリーボックス下部ににはリヤショックの泥除け用のれんが設けられているのも隠れた特徴のひとつだ。発売当初は17インチ仕様のみだったが、現在は18インチ仕様も設定されている。カラーはシルバーとブラックから選択可能。価格は17インチ用が3万7,180円で、18インチ用は4万1,580円になる。
【テールランプブラケット】
テールランプとシートカウルをフラット、すなわち”ツライチ”にするため加工をしてきたGPZ900Rオーナーは多い。地味だが時間のかかる作業。そこで、既存のテールランプブラケットと交換するだけで”ツライチ”にできるモノをリリースした。純正だけでなく、一体式フェンダーレスキットにも使用できるのもポイントだ。また純正テールランプブラケットは樹脂製で(写真中)、経年劣化で割れていることも。純正品はすでに廃番なので、リペアパーツとして”純正強化型テールランプブラケット”もラインナップされているぞ。価格はツライチタイプ・純正強化型どちらも1万780円になる。
【テールカウル強化プレート】
GPZ900Rの純正リヤフェンダーには、樹脂製プレートが組み込まれている(写真右)。こちらも経年劣化で割れていたり、波打ったり…。そこでテールランプブラケットと同様、アルミで制作したテールカウル強化プレートもラインナップ! 価格は5,280円だが、テールランプブラケットと同時購入で、1万5,180円になる。
【ZZR1100用チェーンカバー】
GPZ900Rのスイングアーム強化を目的にZZR1100純正を流用することもある。剛性はアップするが、ZZR1100純正チェーンカバーはGPZ900Rとの見た目のバランスがイマイチ。外すと車検非対応になってしまう。そこでアルミを使ってスタイリッシュなZZR1100純正スイングアームと見た目のマッチングのいいチェーンカバーを開発した。ただしZZR1100純正でもチェーンカバーの取り付けステーがカットされておらず、そのステーがねじどめタイプのみに対応するので、購入前に確認すること。シルバーとブラックから選択でき、価格はどちらも1万1,000円になる。
【オイルキャッチタンク&削り出しブリーザープレートセット】
エアクリーナーボックスを撤去し、FCRやTMRなのどレーシングキャブレターを装着するのに必要になるオイルキャッチタンクと、スマートにオイルキャッチタンクを固定しつつスタイリッシュなアルミ削り出しブリーザープレートのセットだ。キャッチタンクの容量は500㏄以上でドレン付き。ガスケット・装着ボルト・ホースも付属する。カラーはシルバーとブラックの2色が用意され、価格は3万8,280円だ。
【BAGUS! アルミシートロックPLUS】
シートの着脱がスムーズにできず、イライラしていないだろうか? その原因は、ほぼシートロック内の樹脂製シリンダーが摩耗していること。とくにシートを加工したり、社外品に交換していると、ロック位置が微妙に変わってしまい、より摩耗しているケースが多い。ロックごと交換するのも対策のひとつだが、キーを2本所持しなければならない。そこでシリンダーをアルミ削り出しで製作し、樹脂パーツを純正の差し込み式からローラー式に変更。これによってスムーズはシート開閉が期待できる。価格は4,620円。
【BAGUS!クラッチレリーズプレート】
カワサキの油圧クラッチ車のレリーズ部分には樹脂製のプレートが組み込まれているが割れてしまっていることが多い。樹脂よりも耐久性が高く、ドレスアップ要素もねらってアルミで製作。外部からクラッチレリーズが見える場合はワンポイントになるよう、5色ラインナップされている。価格は1,980円。
【BAGUS!テンプメーターステー“まるみえ君”】
同社のゼファーシリーズ用ステムキットを採用した車両で、なるべくセンターにヨシムラのテンプメーター(プログレス1・プログレス2)を装着でき、部品構成をミニマムにしつつ表示内容を瞬時に確認できる角度や見やすさを重視して開発してステー。価格が4,640円なのも魅力だ。なお同社のハンドルクランプのピッチは85〜90㎜なので、その数値に近ければ見やすい位置に装着できるだろう。
【BAGUS!純正キャブ用チョーク移設KIT】
純正キャブレターを使いつつ、クラッチマスターのラジアルポンプ化や左スイッチボックスを変更すると、考えなければならないのが”チョークをどうするか”だ。ハンドルまわりに取り付けるのもひとつの方法だが、最近ではスマートフォンホルダーや給電システムを取り付けることもあるため、できるだけ避けたいと思う人もいるだろう。そんな人に向けて開発したのがチョーク移設キットだ。キャブレターの右側に取り付けるため、GPZ900Rだと年式によってキャブレターヒーターのホースと干渉してしまう。その際は、ヒーターをキャンセルするか、別卯売りの水冷専用カラーセットを購入しよう。移設キットは7,920円で、水冷車両用カラーセットは550円になる。
【BAGUS!イージーキャンセラー】
A16には二次エア装置がついている。社外マフラーに交換しているオーナーは、アフターファイヤーが気になるだろう。そんなときは二次エアをキャンセルすると激減する。比較的容易に着脱できるキットだ。価格は2,420円。
【BAGUS! ナンバーホルダー】
BAGUS!のロゴ入りナンバーホルダーで、一体式フェンダーレスキットを使ったときに最適な角度をつけたタイプAと、純正使用にぴったりの角度0度のタイプBが用意されている。それぞれリフレクターありとなしを選択可能。価格はリフレクターありが5,280円で、なしが4,400円になる。
吉田 朋
アンダー400(クレタパブリッシング)編集長。本誌編集を手がけるようになりカワサキ・ニンジャ250SLを購入。そのローンも終わり、次の獲物としてヤマハ・セロー250を3年ローンで購入した。ほかゼファー750も所有
https://www.crete.co.jp/u4/