着火性能を上げ、燃焼効率を向上させることでエンジンの性能を引き出そうとするプラズマダイレクト。このラインナップにニンジャ1000用とZ1000用が加わった
点火回数を増やして性能アップとコンディション維持を図る
オカダプロジェクツが以前から発売していたプラズマダイレクトに、ニンジャ1000用とZ1000用が追加された。プラズマダイレクトは、ダイレクトイグニッションシステムを採用したモデルに対応した点火チューニングパーツである。ノーマルのダイレクトイグニッションコイルをプラズマダイレクトに交換することで、点火時の着火性能を上げ燃焼効率を向上させようとしているのだ。
着火性能を向上させる仕組みは、通常1回しか発生しない火花を3回以上発生させることで失火を防ぎ、燃焼に最適な電気を流すことで混合気と火花が接触する時間を長くして、未燃焼ガスの発生を抑えているのだ。
この燃焼効率の向上によりトルクアップを図り、有害ガスの排出やカーボンの蓄積も低減させようとしている。また、着火性能を上げることにより始動性が向上。さらに、燃焼速度も速くなるためパワーアップやレスポンスの向上、ノッキングの減少も期待できる。このようにプラズマダイレクトはエンジンの性能向上を図るとともに、コンディションの維持にも一役買っている。
今回取材したプラズマダイレクトを装着したニンジャ1000を公道で試乗したところ、エンジンのスムーズさとエンジンノイズの低減、そしてレスポンスアップはハッキリと体感できた。また高回転域ではパワー感の向上も得られたほどだった。チューニングパーツというと、限界走行をしたときにはじめて性能の差が体感できるイメージもある。しかしプラズマダイレクトの場合、限界走行したときだけでなく、市街地での低回転域やワインディングといった、さまざまなシチュエーションで効果を十分体感できる点火チューニングパーツなのである。
『ニンジャ1000・Z1000用プラズマダイレクト』7万9,800円