0.1マイクロメートルのガラス被膜が愛車を守る!
2004年2月に開始された山城のCR-1事業。CR-1はガラスコーティングの一種だが、特筆すべき特徴は、炭素を含まない100%ガラスコーティングであることだ。そのため、紫外線による劣化や経年変化が生じないのだ。
「CR-1とは“コロージョンレジスタント=朽ち果てるのを防ぐ”という意味です。私が名付けました」
こう語るのは山城のCR-1事業の責任者で、CR-1を開発した田代さんだ。施工したCR-1を削り落としたり化学薬品で剥離させたりしない限り、高硬度のガラス被膜で深い輝きと高い耐傷性を10年以上持続してくれるという。
CR-1は施工箇所の状態を持続させる他、施工後の洗車が非常にラクというメリットもある。泥汚れは水洗いで、油汚れはパーツクリーナーでラクに落とせるようになる。
CR-1が施工できる箇所は、カウルなどの外装パーツだけではない。
「ガラスというと硬いと思われるでしょうが、非常に薄いので粘性もあるんです。たとえばリヤショックのスプリングにも施工できます。耐熱性は1300度以上なのでエンジンやマフラーにも施工可能です」
施工時の外観を維持できるということで、施工するもっとも理想的なタイミングは新車を購入した時だろう。そうすることで、新車の輝きを長期間持続できるのだから。もちろん中古車にも有効で、その場合は輝きの変化を体感できるに違いない。
施工に要する期間は大型ネイキッドで約3日。DIY派の人向けに個人作業用キットも用意されている。
依田 きい
取材記者。主に二輪専門誌の取材と執筆に携わっている。オーナーズクラブなどに多くの人脈を持ち、とくに空冷Z系のライダーと多くの交流を持つ。現在所有する車両はZ900LTD