アールズ・ギアのエキゾーストブランドであるワイバンに、新たなシリーズとして「ワイバン・リアルスペック」が登場。その第一弾として送り出されるのがニンジャ1000用のエキゾーストだ。アフターマーケットはさらに熱気を帯びてきた
ニンジャ1000用で登場したアールズ・ギアの新機軸
性能はもちろん、製品の美しさにも定評のあるアールズ・ギア。ワイバンやソニック、そしてワイバン・クラシックと名づけられたエキゾーストブランドに“ワイバン・リアルスペック”が新たに加わった。その第一弾となるのがニンジャ1000用のエキゾーストで、フルエキゾーストとスリップオンの2種類がラインナップされる。いずれもチタン製で、サイレンサーのカラーはチタンとチタンDBが用意されている。
ワイバン・リアルスペックの最大の特徴がサイレンサーの形状である。同社製品の多くはオーソドックスなパイプ状のサイレンサーが採用されているのだが、ワイバン・リアルスペックにはテーパー形状の異型断面サイレンサーが採用されている。サイレンサー前方は真円となっているが、後方に向けて多角形へと変化している。その独特なデザインは、ニンジャ1000が持つシャープなスタイルを損なうことなく、それでいて軽快なイメージへと生まれ変わらせた。
「ニンジャ1000のノーマルサイレンサーもテーパー状となっているので、それに近い形状で、なおかつスポーティになるように作りました。サイレンサーエンドはウチ独自の処理で仕上げています。パワーを出しつつ、同時に音質も徹底して追求しています」(アールズ・ギア代表/樋渡 治氏)
パワーフィールは従来のワイバンと同じく、低中速のトルクを増すことで乗りやすさの向上が求められている。“ノーマルの状態でもかなり乗りやすい(樋渡氏)”ニンジャ1000だが、トルクの谷を解消して直線的にパワーを上昇させることでギクシャクした感じがなくなり、中低速域を多用するツーリングやワインディングといったシーンでもストレスを感じるようなことはない。
ニンジャ1000用リアルスペックにはパニアケースの装着に対応したサイレンサーステーも付属する。このステーはサイレンサーの上がり角を低くすることでパニアケースの装着を可能にするのだが、サイレンサー1本に対してステーが付属するので、使用するシチュエーションに応じてエキゾーストを使い分けることができるのだ。
同社はニンジャ1000用として、今後ビレットパーツの“アクティブ・コンフォート”や、カスタムシートの“ワイバン・コンフォート”の開発も予定している。