徐々に増えてきたW800用アフターパーツ。最近ではマフラーや車体パーツなど、選べる幅も広くなってきた。今回はそのなかからノジマエンジニアリングのW800用アフターパーツをインプレッション。さらに走りを楽しめるモデルへと変貌していた
見た目はクラシカルテイスト。走りは断然スポーツテイスト
W800の魅力をエンジン特性にポイントをおいて語るなら、低〜中回転域のトルクの太さだろう。この回転域は街中で多用するところだけに、常用域で十分に味わえる特性だ。この魅力を残しつつ、さらにスポーツ性を持たせたのが、ノジマエンジニアリングが手がけたW800だ。
ワイドハンドルへの変更によるポジションの変化以外は、街中ではノーマルとの大きな違いは感じられないが、ひとたび郊外に出れば差は歴然。スロットルを大きく開けると、レッドゾーンめがけてエンジンが一気に吹け上がる。感覚としては、パワーが勢いよく立ちあがってく途中で、ストン!とリミッターが効くようなイメージだ。だからレッドゾーンまで勢いよく加速していく。
回転数の上昇とともにエキゾーストノートも甲高くなる。乾いた芯のあるエキゾーストノートがヘルメット越しにもライダーに伝わってくるのだ。高回転域では加速感と音ともに、クラシカルモデルに乗っている感覚は薄れ、どんどん攻めたくなる。
この攻めたくなる感覚は、サスペンションがシッカリしているからこそ得られる感覚でもある。高速域で旋回しても、足まわりが不安定な動きをすることなく、車体が安定している。だから安心感があるのだ。
見ためクラシカルなテイストを残しているノジマエンジニアリングのW800だが、中身はスポーツテイストあふれるモデルに仕上がっている。見て乗って楽しめるバイクがこのモデルだ。