アールズ・ギアが提供しているアクティブコンフォート。快適なポジションと高いパフォーマンスを提供しようと開発されたカスタムパーツだ。そのアクティブコンフォートで1400GTR用をより快適にあつかいたい
大型ツアラーを、より安心してコントロールしやすく
快適にロングツーリングできることをコンセプトの一つとして発売された1400GTR。この海外向けに発売されたモデルで、日本人が日本の道路事情でも、さらに快適に乗ることができるようにと、アールズ・ギアから〝ラクポジ〟ハンドルスペーサーとサイドスタンド・ハイトブラケットが発売中だ。
これらのパーツは、従来からアールズ・ギアが提供しているアクティブコンフォートのシリーズとしてラインナップ。アクティブコンフォートとは、バイクを無理せずラクなポジションで操ることで、身体の疲れの軽減だけでなく、心に余裕を持たせて安心かつパフォーマンスを向上させることを目的としたビレットパーツのことだ。
「ラクなポジションというのは、単に身体的にラクになるというだけではありません。バイクをとてもコントロールしやすくなるのです。安心してアクティブに、そしてハードにバイクを操ることができるということですね」
こう語るのはアールズ・ギア代表の樋渡 治氏。今回紹介するアイテムは、このねらいのもとラインナップされている。疲れが少なく安心して、そしてコントロールしやすい1400GTR。それが追求された。
では、それぞれのアイテムについて具体的に説明していこう。まずはハンドルスペーサーについて。
「1400GTRを一般ユーザーが使用する際、どのようなシチュエーションが多いか。それは当然一般公道ですし、なおかつツーリングを楽しまれる方が、他のモデルより多いのではないでしょうか。そこで、ノーマルより上体が起きたポジションとすることで、一日中ツーリングしたときに、なるべく疲れが少なくなるようにと考えました。また、欧米より体型が小さい日本人に合わせて、グリップ位置がやや手前になるようにも設計してあります」
他のアールズ・ギアの製品同様、このハンドルスペーサーも、かつてWGPや鈴鹿8耐に参戦していた樋渡氏の実走によるテストが繰り返された。
「実際に1400GTRでツーリングに出かけ、私が受けた印象を基本として製作しました。また、ツーリング先で、一般ライダーの方にコメントをいただいたりもしましたね」
参考までに樋渡氏の身長は175㎝で体重75㎏。この樋渡氏による実走テストは、ハイトブラケットにもいえること。このハイトブラケットは、サイドスタンドの先端に装着し、サイドスタンドをかけた際に、車体の傾きをノーマルよい抑えることを目的の一つとして製作されたパーツだ。
「道路というのは極端にいえばカマボコ状になっていて、路肩に向かって若干傾斜しているのが一般的です。ここで左側通行という日本の道路事情を考えたとき、道路わきにサイドスタンドを立てて車両を止めようとすると、どうしても車両の傾きが大きくなってしまうんです。それを解消するのと、もちろん平坦な駐車スペースでラクに車体が起こせるような配慮もしました」
このように、バイク乗りだからこそわかる〝かゆいところに手が届く〟的な工夫がされているのが、アールズ・ギアがラインナップするハンドルスペーサーとサイドスタンド・ハイトブラケットなのである。