指先に感じる確かな手応え。高い操作性とデザイン性!
04年から発売を開始し、08年に仕様変更が行なわれて現在のスタイルとなったアクティブのアジャスタブルビレットレバー。アルミ削り出しの美しいスタイルは高い操作性とデザイン性を兼ね備えている。このアイテムにさらにラインナップが増え、従来のスタンダードサイズのレバーのほかに約1インチ短いショートサイズのレバーが追加。また、今まではシルバーとブラックの単色2色での展開だったが、2010年からはブラックはそのままで、シルバーはレバー中間の可倒部以降でシルバーとなるブラック×シルバーに仕様変更。
このアジャスタブルビレットレバーはレーシングスペックを与えられたレバーだ。スタンダードサイズのレバー先端には進行方向に対して穴が開けられているが、これは高速走行時に風圧を受けてレバーが押されるのを防ぐ効果がある。もともとはMotoGPマシンなどで採用された加工だが、最近のスーパースポーツなどでサーキット走行を楽しむ場合にも効果を発揮。もちろん、見た目のインパクトからドレスアップ効果も高いといえるだろう。また、レバーの中間部には万一の転倒時にレバーが可倒する仕組みを採用している。衝撃を受けたレバーが可倒することでマスターシリンダーへのダメージを食い止めているのだ。さらに、可倒することでレバーの欠損をできるだけさけ、再スタートが行なえるようにしているのだ。
レバーは指先が触れる部分にはなめらかなアールが付けられており、ハンドルから離れた指がスムーズにレバーに移り、しっかりとフィットして繊細なブレーキコントロールを可能としている。連続で行われるブレーキ操作でも、長時間の走行で痛くなりにくく、疲れにくいブレーキレバーとなっているのだ。そしてレバー裏側は軽量化のために肉抜きがされ、これもデザイン性を高めている要因の一つ。なお、ブレーキレバーと油圧式のクラッチレバーにはダイヤルクリックによる調整機能が付いており、簡単にレバー位置の細かな調整が可能だ。
アクティブではこのアジャスタブルビレットレバーを国内外のレーシングチームにサポートしており、国内では全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐に出場するトップチームにも供給している。レーシングパーツとしての高いクオリティが認められている証であるとともに、鈴鹿8耐など長時間の実戦を通して継続して開発が進められているのだ。
ビレットで製作されたレバーは鋳造で作られるモノに比べ、各部の精度が高くカチッとしたブレーキ操作を行なうことができる。これはマスターシリンダーと接するノッカーと呼ばれるレバー根元部分にも同じことがいえ、精度の高い操作感はバイクのコントロールをより正確に、そしてより一体感を楽しめるはずだ。