次々と出て来るライダーからの要望を「わがまま」とせず、本気で向き合って応えているブーツ。幅広い用途とマッチングは、ブーツを“相棒”へと昇華させる。妥協せずに生まれた本物、それがウィングローブのレザーブーツだ。
本気のこだわりを集め、本物のレザーブーツへ
艶のあるブラックのオイルレザーにさり気ないグリーンのステッチ。カワサキ党であるという主張はしているが、車体色に左右されない絶妙な頃合いと言えるだろう。紐の編み上げデザインが幅広い車種にマッチし、タウンユースでも全く気にならないデザイン性の高さを持つ、それが今回紹介するファルコン フラッグシップだ。
このブーツには様々なこだわりが詰まっている。まず基本となるのが本革製ということ。本革には、大きな強さと魅力が溢れており、強度の高さは最高の安全性が求められるレーシングスーツへの採用で証明されている。ほか滑らかな手触りや履き込むほどに増す風合い、さらにまるで“自分専用”になる馴染みやすさなど、本革には数々の魅力があるのである。
だが一方で本革には、重い、固い、疲れる、普段履きに使えない、などといったネガティブな印象が多いのも事実である。このネガティブに立ち向かったのが、靴専門メーカーのウィングローブのライダーブーツブランド“ワイルドウィング”なのだ。
まず徹底して考え尽くされているソール(靴底)によって、柔軟性を極限まで高めた。横に二本の溝を入れ(特許)、高価なラバー素材をバランス良く配合。「本当に本革のブーツ?」と疑いたくなるほど柔らかく、軽く、運動性能が高い。ワインディングでのつま先立ちするステップワークはもちろんだが、停止時の足着き性も大幅に向上させている。足着き性に不安を感じている人には特にお勧めだ。
この柔軟性がタウンユースでの歩きやすさにも直結している。ツーリングではバイクで走るだけでなく、歩く場面も多々ある。ソールにはクッション製もプラスされているので、とにかく歩くことが苦にならないのだ。
さらに特筆すべきはヒール部分で、ヒールが斜めにカットされているため、ひっかければつま先がまっすぐ前に向くよう設計されている。しかもジャストフィットが得られるよう、ペダルまでの距離に合わせて、サイズごとにカット位置が変えられているのも特徴だ。
箱には最初のケア、維持するのに必要なメンテナンス方法が細かく記されている。長く付き合っていく“相棒”にしてもらえるよう、こういった部分にも作り手のこだわりと愛情が感じられる。
これだけのこだわりが詰まった上で、さらにリーズナブルな価格設定がうれしい。ライダーの足と心を満たす逸品だ。
品番 | WWM-0001 |
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サイズ | 22.5cm〜28.0cm |
カラー | ブラック×グリーン・ブラック×レッド・ブラック×ブルー |
価格 | 1万7,000円(税抜) |
※ブラック×レッドの22.5cm・23.5cm・24.5cmは厚底仕様 1万8,000円(税抜)
館岡 重光
オートバイ関連を中心に、ライター兼カメラマン兼エディター兼MCとして活動中