わずかな差であるが無加工装着が可能に!
純正のヘッドライトに採用されているハロゲンランプとは異なるシステムを採用することで、明るい視界を確保できると人気の高いHIDユニット。登場したころは高価であったため、一部のユーザーしか採用していなかったが、昨今価格もリーズナブルになり採用するユーザーが増えてきたパーツだ。が、装着にあたって頭を悩ますケースがないわけではないようだ。
この悩みとは、ヘッドライトケースにバーナーがあたってしまうというモノ。今回紹介するムサシは古くは空冷Zなどのカスタムから、ビッグスクーターまで幅広く手がける。同社では二輪専用のHIDキットをビッグスクーター用にリリースしたが、空冷Zに装着するとなると、ヘッドライトの奥行きが少ないため、そのままでは装着することができなかった。他社製品を調べてみると、多くはバーナーがほぼ同サイズ。コンパクトなモノもあるが、価格が高い。そこで、コンパクト化しつつ、価格もリーズナブルに抑えたバーナーを開発した。それがここで紹介する“H4-D”なのである。
このバラストはコンパクト化するために、ハイ/ローの切り替え機構に着目。通常スプリングを介して行なうが、内部に二つのコイルを設置し、これによって切り替える方式を採用。この方式によって、バーナーをコンパクトにすることができ、装着にあたってヘッドライトケースを加工するなどのネガな要素を払拭したのである。ちなみに同社がテストしたネイキッド系の車両で、ヘッドライトケースと接触するということはなかったという。
このキットの特徴はこの“コンパクト”な部分だが、もちろんそれだけではない。基本的な部分もしっかりと押さえている。たとえば二輪用であるため、防水性は確保しなければならない。バーナー以外のユニットにはしっかりと防水処理がなされているのだ。これらユニットもできる限り設置場所に頭を悩ませないですむようコンパクトにしている点もうれしいポイント。かゆいところに手の届く気配りの行き届いたキットだけあって、採用をお勧めしたい。
4500K・6000K・8000K・12000K
『H4-D シングル』19,950円
『H4-D シングル/ロング』21,000円