カスタムする楽しさを再確認させてくれる新機軸
生産が終了して久しいゼファーシリーズだが、いまだその人気は衰えることを知らず、毎月のようにショップやプライベーターのカスタムゼファーが世に生まれている。Zカスタムのパイオニア、PMCも今までに数多くのゼファー用パーツを生み出してきたが、09年より新機軸となるパーツ“ZeFactor”シリーズを開発しており、現在ゼファー1100/750用パーツがリリース中である。
ゼファー1100用社外マフラーは、オイルパンとの干渉の関係で多くの場合オフセット集合となるのが基本だが、ZeFactorマフラーの場合、オリジナルのオイルパンを開発してセンター集合方式を実現。そのため右側のバンク角不足は解消され、スポーツライクなライディングが可能になっている。
またオイルパンも純正品を加工したモノではなく、オリジナルで製作しており、カートリッジタイプのオイルフィルターが使用可能だ。さらにはドレンボルトの位置も見直されているので、メンテナンス性も申し分ない。また、ボルトオンでオイルラインを追加できるオプションも用意され、弱点として挙げられる3番クランクメタルの対策として有効である。
前後ホイールは自社ブランドであるソードのエヴォリューションを装着することによって、重いバイクという印象は払しょくされ、サーキットなどでの走行でも重さを感じることはなくなった。また独特のデザインがほどこされたビレットパーツも豊富にラインナップ。エンジン全幅を減少させつつ、メンテナンス性も損なわないようきちんと考慮されている。そのほかにもボルトオンでリヤショックをレイダウンできるキットもラインナップ。
「現代の要素、カスタム状況に合わせて開発したのがこの“ZeFactor”です。カスタムする楽しさを味わえるパーツとして、今後はゼファー以外の車両にも展開していく予定です」
こう語るのはPMC広報・奥村氏。今後どう展開していくか目の離せないブランドである。