ヨシムラ
いよいよ11月22日(金)から開催される第43回 東京モーターショー。一般公開に先駆けて、本日事前公開された。カワサキブースはコンセプトモデルをはじめ、ワールドプレミアおよびジャパンプレミアの最新モデルを出品。“未来を創る Kawasaki Technology”を全体のテーマとして、カワサキの最新技術を力強くアピールしていた。
まず、以前にもお伝えしている通り、ブース内は6つのコーナーに分けられている。川崎重工新技術コーナー、Zコーナー、ニンジャコーナー、エストレヤコーナー、おさわり&またがりコーナー、レースマシンコーナーとなり、カワサキの旬のモデルや技術がコーナーごとに公開されていた。
川崎重工新技術コーナーでは、3つの最新テクノロジーが発表された。
まず1つ目として、メイン通路側で大きく“CO2フリー水素供給のためのインフラストラクチャー”をパネルで提案。将来のエネルギー環境の在り方を見据え、カワサキのテクノロジーをもって新たなエネルギーの開発から発展までを担っていくという、強い姿勢が示されていた。
2つ目は、コンセプトモデルとして発表された三輪電動ビークル“J”と電池制御技術。その独創的なデザインで行き交う人々の視線を集めていた。このJは、現時点では、東京モーターショーでのみ展示される予定とのこと。今にも動き出しそうな精巧な作り込みは一見の価値アリといえる。
そして3つ目はカワサキのタービン製造技術が活用された新エンジン・スーパーチャージド エンジンだ。コンセプトモデルの展示もあり、次世代エンジンのひとつのモデルとして、航空機事業にたずさわるカワサキならではの高い技術力が示されていた。
最新モデルの展示コーナーとして、Zコーナー、ニンジャコーナー、エストレヤコーナーが設けられ、ワールドプレミアとなった“New 250ccネオクラシックモデル”改め2014年モデル エストレヤの展示をはじめ、同じくワールドプレミアとなるニンジャ400、ジャパンプレミアのニンジャ1000、Z1000など、それぞれのシリーズモデルが3台ずつ展示されていた。おさわり&またがりコーナーでは、試乗車が4台用意され、最新モデルの質感を間近で確かめられるようになっていた。
また、今年のワールドスーパーバイク選手権で見事優勝を飾ったトム・サイクス選手のZX-10Rと、同じく今年のアメリカ スーパークロス/アウトドアモトクロスのチャンピオンとなったライアン・ピロポート選手のKX450Fも展示されていた。
カワサキブース全体としては、現在のカワサキのヴィジュアルアイデンティティである、ブラックベースにライムグリーンのラインが入ったデザインでブース全体が統一されており、スタイリッシュなイメージを前面にアピール。東京モーターショーの他社ブースで見られるような明るくさわやかなイメージとは裏腹に、底知れぬ力強さや妖しさを漂わせ、強烈な個性を放っていた。
オートバイは、実際に目の前にした時にしか感じ取れない部分もある。せっかくのこの機会に、カワサキの最新技術をぜひその目で確かめてほしい。
※一般公開は11月23日(土)から12月1日(日)まで。月〜土曜日は午前10時〜午後8時、日曜日は午前10時〜午後6時となる。