ヨシムラ
2004年モデルから発売が開始され、2011年モデルではシリーズで初めてエンジンからフレームまで大幅に変更が加えられたNinja ZX-10R。ノーマルの状態でもサーキットを高い次元で走行できるスーパースポーツモデルである。その2013年モデルではカラーチェンジとともに新しいステアリングダンバーが採用されている。
このステアリングダンパーはカワサキとオーリンズが共同開発した電子制御ステアリングダンパーで、車速・加減速度を感知してその特性を変化させることにより、車体コントロールを安定させるパーツとなっている。たとえば低速コーナーやUターンなどといった低速域ではハンドリングは軽い状態へと変化し、逆に高速コーナーへの進入時では、ライダーが狙い通りのライン取りをするための理想的な減衰レベルに変化するといった具合である。いわば市街地走行などの常用域と、サーキット走行などのスポーツ走行への対応を両立させたステアリングダンパーといえるだろう。
なお、2013年モデルではカラーチェンジも行なわれ、欧州仕様ではライムグリーンベースとブラックベースの2パターン、オーストラリア仕様ではライムグリーンベースとホワイトをベースとしたカラーリングの2色をラインナップする。このうちホワイトをベースとしたカラーリングは、ZX-10Rでは珍しいカラーリングで、恐らく2013年モデルでのスポット採用ではないかと思われる。
Ninja ZX-10R (ZX1000JDF)※欧州一般仕様
Ninja ZX-10R ABS (ZX1000KDF)※欧州一般仕様
Ninja ZX-10R ABS (ZX1000KDF)※オーストラリア仕様
スペック一覧
全長×全幅×全高 | 2,075×715×1,115(mm) |
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軸間距離 | 1,425mm |
シート高 | 813mm |
車両重量 | 198kg[201kg] |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 4バルブ並列4気筒・998cm3 |
ボア×ストローク | 76.0×55.0(mm) |
最高出力 | 147.1kW(200ps)/13,000rpm [ラムエア加圧時154.4kW(210ps)/13,000rpm] |
最大トルク | 112N・m(11.4kgf・m)/11,500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
タイヤサイズ | (F)120/70-17 (R)190/55-17 |
価格 | 輸出車 |
※[ ]内はABS付きモデル
※2012年7月17日/電子制御ステアリングダンパーについての内容を追記
※2012年7月20日/一部表記を修正