［KX65/KX85/KX85-Ⅱ/KLX110L/KX250F/KX450F］カワサキモトクロッサーシリーズの2013年モデルが一挙に発表

フルスケールの本格派クラスからキッズ向けのミニまで、モトクロッサーの2013年モデルが発表された。KX450F、KX250F、KLX110L、KX85-II、KX85、KX65が今回発表されたモデルで、いずれも近年のカワサキモトクロッサーとして継続発売されているモデルだ。このうちKX450FとKX250Fは機能面にも変更を受け、KLX110L、KX85-II、KX85、KX65はカラーリングのみの変更となっている。

KX450F

カワサキの4ストロークモトクロッサー最高峰といえるのがKX450Fだ。2013年モデルでの変更ポイントはフロントフォークで、2012年モデルまでのスプリングに替えて、空気圧でストロークを制御するニューマチックスプリングフォークを採用。このタイプのフロントフォークを採用するのは量産モトクロッサー初で、大幅な軽量化に加え、すぐれた作動特性とセッティングの自由度を手に入れている。

他、車体関連ではブレーキが変更される。フロントブレーキのマスターシリンダーには新たにプッシュロッドタイプを採用することで、制動力とコントロール性を向上させている。また、パワーユニット関連も変更を受ける。エンジンはピストン形状とECUのセッティングを変更することで、さらなるパフォーマンスアップを図った。

KX250F

2011年シーズンの全日本モトクロスIA‐2のシリーズチャンピオンを獲得したマシンがKX250F‐SRで、このマシンのベースモデルがKX250Fである。デュアルインジェクターを採用し、スムーズなレスポンスと高回転域でのパワフルな出力特性を発揮するパワーユニットを搭載するモトクロッサーだ。2013年式ではこのパワーユニットがさらに変更を受ける。圧縮比を従来の13.5から13.8へアップし、吸気ルートを変更するなど、さまざまな変更をほどこし、とくに高回転域でのパフォーマンスを向上させている。さらにECUのセッティングを変更したり、カプラーを交換するだけでコンディションに合わせた3種類のマップを容易に切り替えることができるDFIカプラーも新採用している。

車体に関しては、フレームからサスペンションまで多くを変更する。フレームの剛性を最適化すると同時にメインパイプの幅をスリム化。コントロール性とライディングポジションの自由度を向上させた。また、フロントフォークにはセパレートファンクションフロントフォーク（SFF）を採用する。このフロントフォークはダンパーとスプリングを左右に分割することで、軽量化やスムーズな作動性、そして安定した減衰特性を狙ったフロントフォークで、ファクトリーマシンも同様の構造を持つフロントフォークを採用している。

なお、小排気量クラスのモトクロッサーであるKLX110L、KX85-II、KX85、KX65に関してはグラフィックやデカールを変更。KX450FとKX250Fと同じイメージのカラーとグラフィックを採用し、上位機種のモトクロッサーのイメージを前面に押し出している。性能と諸元に変更はない。

KLX110L

KX85/KX85-Ⅱ

※[ ]内はⅡ

KX65