ヨシムラ
カワサキは現在、ライディングスクールを定期的に開催している。とくに、大分県のSPA直入で実施しているKAZE SPA直入ライディングスクールは歴史が長く、九州初のライディングスクールとして27年前にスタートした。また、九州以外でも最近では、宮城県のスポーツランドSUGOで、KAZEライディングレッスン in SUGOを開催するなど、各地で積極的に開催している。
一方、オフロードスクールに関しては、昨年から定期的に開催し始めた。西日本では大阪府のライダーパーク生駒、東日本では埼玉県のオフロードビレッジを会場としており、モトクロス参戦ライダーが講師を担当するなど、好評を得ている。
そのKAZEオフロードライディングスクールが、11月に開催された。場所はライダーパーク生駒で、昨年に続いての開催となる。クラスは2クラスに分けられ、一つが体験クラスで、初めてオフロード走行したりモトクロスモデルに乗ったりしたい人など、ビギナー向けのクラスとなっている。もう一つがミニコンペクラスで、ミニコンペモデルを乗りこなしたいライダーに向けたクラスとしている。両クラスとも、コースと広場を使った講習が行なわれた。講師はチームカワサキR&Dで全日本モトクロス選手権IA1に参戦する能塚智寛選手と、オフロード系YouTuberのマイカルチャンプが担当した。能塚選手がコースを使った実践的な講習、マイカルチャンプが広場を使ってライディングポジションや体重移動など基礎講習を行なった。
当日の天気は晴れで、11月とはいえ季節外れの暑さに見舞われた。オフロード経験者ならわかるだろうが、ダートを走るのは意外と疲れる。しかも、気温が高いと体力の消耗はさらに進む。とくに今回、午後のミニコンペクラスでは、能塚選手が「コンペクラスということで、少し、しごきます」と事前に言うように、ダウンヒルあり、ヒルクライムあり、アップダウンの激しいコーナリングありと、テクニカルな走行シチューエーションで徹底的にレッスンしていた。そのためか、参加者はかなりバテていたようす。それでも参加者は負けず、幾度となく質問を投げかけ、貴重な場を有効利用しようとしていた。
体験クラスでも、オフロード走行を初めて走行する参加者も見られたが、終盤にはジャンプに挑む光景も見受けられた。講師のマイカルチャンプも「すごい! 来た時よりもだいぶ上達したよ」と参加者に声をかけていたほどだ。
このようなオフロードライディングスクールが、午前10時から休憩と昼休みを挟んで午後4時まで開催され、非常に内容の濃い1日となった。カワサキによれば、今後も定期的にオフロードライディングスクールを開催していく予定とのこと。モトクロスライダーにしごかれたい人…もとい徹底的にレッスンを受けたい人、オフロード走行を体験したい人は、ぜひ参加してみよう。開催回数は多くはないが、西と東で開催を予定していて、告知はカワサキモータースジャパンのホームページなどで掲載される。
日時:11月3日(金祝)
場所:大阪府・ライダーパーク生駒