ヨシムラ
ジャパンモビリティショー2023年のカワサキブースで、メグロS1とともにワールドプレミアとして発表されたネオレトロがW230だ。これまで国内でラインナップされていた現代版WシリーズはW800、W650、W400であり、W230は国内現代版Wシリーズ初の軽二輪クラスのWとなる。
軽二輪クラスのWといえば、タイ仕様車としてエストレヤをベースとしたW250が存在するが、ジャパンモビリティショー2023で発表されたW230は、そのW250を国内導入したモノでもなく、エストレヤをベースとしたモデルでもない。エンジンと車体ともに新設計されたブランニューモデルなのだ。
エンジンは230㏄で空冷4ストロークSOHC単気筒として、このエンジンをスチール製ダブルクレードルフレームに搭載する。ホイールはフロントとリヤともにワイヤータイプのスポークホイルで、正立フロントフォークとシングルディスクブレーキを組み合わせている。外装や装備面ではアナログタイプの2連メーターや、スチール製フェンダーなどを採用する。
この基本コンポーネントはメグロS1と共通としているが、デザイン面などで差別化が図られている。外観のカラーリングの他、メーターパネルには“W”のロゴが配されており、数字などのデザインも異なる。また、シートはメグロS1の表皮がフラットなのに対して、W230はステッチライン風の加工がほどこされている。加えてガソリンタンクには、W1のエンブレムをシャープにデザイン変更したかのようなエンブレムが配されている。また、カワサキブースでの演出の方法だが、メグロS1が昭和感ただようステージなのに対して、W230は都会的なイメージが打ち出されたステージだった。
W230とメグロS1は基本コンポーネントを共通としながら、イメージはしっかり差別化されていると言えよう。