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ヨシムラ

ついにカワサキが電動バイクの発売を正式に発表した。近年、カワサキはEICMAや二輪事業方針説明会などで電動バイクの開発状況を発表していたが、9月14日に、海外向けとしてカワサキ初の電動バイクの発売を発表したのだ。加えて、国内導入の準備も進めているとカワサキから発表があり、近々、国内での発売時期や価格、スペックなどの詳細が発表される。

公開されたモデルは2車種で、モデル名はNinja e-1とZ e-1だ。Ninja e-1はニンジャ250/400と同様のスタイルを持つフルカウルモデルで、Z e-1はZ250/400と同様のスタイルを持つネイキッドモデルだ。欧州では両車とも125㏄クラスに該当するように製作されている。

Ninja e-1とZ e-1ともに電気を動力源としてモーターによって走行するEVモデルで内燃機関は持たない。バッテリーは2個並列に搭載しており、定格出力は5kw(6.8ps)/2,800rpmで最高出力は9kw(12.2ps)/2,600-4,000rpm、最大トルクは40.5N・m(4.1kgf・m)/0-1,600rpmとしている。ライディングモードはロードモードとエコモードの2種類が設定されていて、最高速はロードモードがNinja e-1:88㎞/h・Z-e-1:85㎞/h、エコモードがNinja e-1:64㎞/h・Z e-1:62㎞/hとなっている。

興味深いのがeブーストだ。右ハンドルに装備されたスイッチで起動できるシステムで、動力パフォーマンスが向上する。最高出力9kw(12.2ps)を発揮し、最高速は99㎞/hに達するという。また、ウォークモードも備える。人が歩くくらいの速度で進むモードなのだが、前進に加えて、自動で後ろにも進んでくれるという機能で、狭い駐車場や坂道で有効だろう。駆動系に関しては、クラッチレスでギアを変更す必要はない。

充電方法は、バッテリーを搭載したままでも、取り外しても充電することが可能だ。バッテリーを搭載したまま充電する場合、シート下に装備されたソケットを利用する。欧州では10月に発売開始の予定なので、国内でも近々発売開始になると思われる。




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