トリックスターのNinja ZX-25Rターボ市販化計画は進行中！テスト走行動画はYouTubeでチェックしよう

ヨシムラ

トリックスターは現在、Ninja ZX-25Rの市販用ターボチャージャーキットを開発中だ。2021年10月からNinja ZX-25Rのターボ化を表明して、すでにNinja ZX-25R＋ターボで最高出力120ps、最高速度は実測250㎞/hを達成。関連動画は100万回再生を超えて注目を集めている。そして現在は市販化に向けたテストを繰り返している状態だ。

市販化への壁は、多種多様なシチュエーションでターボのブースト感を演出しつつ、実用できる性能を与えること。というのも、まずターボの仕組みを非常に簡単に解説すると、ターボとは排気ガスでコンプレッションタービンを回転させるという仕組みを採用しており、基本的に高回転時に高圧(高ブースト)がかかって効果を得やすいシステムとなる。Ninja ZX-25Rは高回転型エンジンなのでターボとの親和性が高いように思われそうだが、とはいえターボが効果をフルに発揮できる高回転をストリートで維持する乗り方は現実的ではない。ストリートでの常用回転域は1万rpm以下だろうし、速度にしても60㎞/h以下。そういった実用域でもターボのブースト感を感じさせつつパワーアップしたという実感を与えるというのは、なかなか骨が折れる作業だと想像に難くない。最高速アタック時のような、アクセルをつねに全開にしてレッドゾーン付近をキープしている状態のみを前提としたセッティングとは方向性がまるで異なるからだ。

ただ、メカニックは最高速仕様と市販化仕様のセッティングに苦戦しつつも、だんだんと安定してきたため、スパ西浦モーターパークへ市販化用キットを積んだ車両を持ち込み、実走テストを行なっている。そのようすを収録したのが、今回紹介する動画となる。