ヨシムラ
カワサキのヨーロッパ現地法人ヨーロッパカワサキは2022年9月29日、ヨーロッパ市場向けモデルとしてVERSYS 650とVERSYS 1000/S/SEの2023年モデルを発表した。
中・大型のVERSYS(ヴェルシス)シリーズのコアとして海外市場で広く支持されている「バーサタイルシステム(多目的システム)」は2023年モデルでも継続され、2気筒の650クラスと4気筒のリッターモデルの1000クラスのそれぞれに、多くのエディションを用意し、新しいカラーオプションも提供されている。
2023 VERSYS 650
VERSYS 650の2023年モデルのメッセージは、「The same but different(同じようであって異なる)」であり、独自のEditionオプションが用意されている。ベースとなるプラットフォームは1つのみだが、純正アクセサリーのなかから好みのモノを選ぶか、4種類のEditionモデルのなかから1つを選択することができるようになっている。
VERSYS 650はKTRCトラクションコントロール、LEDランプ、Bluetooth接続を標準装備し、カラーTFTメーターやアジャスタブルウィンドスクリーンを標準装備したモデルとなる。また、Urban、Tourer、Grand Tourer、Grand Tourer Plus Editionでは、色分けされたワンキーシステムラゲージをはじめ、厳選されたアクセサリーを装備し、さらにグレードアップされた仕様となっているのが特徴だ。
VERSYS 650のカラーは、メタリックスモークゴールドメタリックフラットスパークブラック×メタリックスパークブラック、キャンディライムグリーン×メタリックフラットスパークブラック×メタリックスパークブラックの2色となる。
2023 VERSYS 650
VERSYS 1000 series
VERSYS 1000の2023年モデルは3つのタイプがあり、それぞれに豊富なアクセサリーが用意されているほか、Editionバージョンも選択できるようになっている。標準モデルにはエレクトロニッククルーズコントロール、KTRCトラクションコントロール、パワーモード、アシスト&スリッパークラッチ、カワサキ・インテリジェント・アンチロック・ブレーキが装備され、SとSEモデルには、多くの装備がアクセサリーオプションとして追加される。
VERSYS 1000 Sはトラクションコントロール、パワーモード、アップ/ダウンシフター、LEDコーナリングライト、TFTメーターパネル、グリップヒーター、ハンドカバーなどを装備し、「どんな道でも走れる」プラットフォームをさらに進化させたモデルという位置付けとなる。VERSYS 1000 SEにはショーワ製の電子制御ダンパーを採用し、サスペンションが路面の凹凸を吸収して車体の姿勢を安定させるスカイフック技術を搭載している。
650同様、VERSYS 1000は標準仕様に加え、カワサキ公式アクセサリーから自分だけのマシンを作ることができる3つのEditionが用意されている。VERSYS 1000 Tourerは、VERSYS Tourer Plus、Grand Tourerとともに、3つのモデルベースから1台を選択して各エディションモデルを構築することになる。
カラーバリエーションは、VERSYS 1000がメタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラックの1色となる。VERSYS 1000 SとVERSYS 1000 SEは、メタリックマットソブリンレッド×メタリックフラットスパークブラックと、エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラックの2色が用意されている。
2023 VERSYS 1000
2023 VERSYS 1000 S
2023 VERSYS 1000 SE
なお、本発表はあくまでヨーロッパ市場向けの発表となるので、本仕様が2023年モデルとして国内販売されるかといった情報は不明だ。