2022鈴鹿8耐、いまだ正式結果未発表の謎

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ヨシムラ

今年の鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)はチームHRCが優勝、カワサキレーシングチーム スズカ8Hが2位、ヨシムラSERTモチュールが3位の暫定結果で表彰式を終えた。この“暫定結果”というのがポイントで、2019年の前回大会では、翌日に正式結果が発表された。だが、今年は決勝が開催された8月7日(日)から4日が経過した8月11日(木)になっても、正式結果が発表されていないのだ。

では、なぜ暫定結果の後に正式結果が発表されるのか。鈴鹿8耐の場合、まず暫定結果が発表され、ゴール後、完走した参戦車両はオフィシャルの車両保管となり、必要に応じて車両の再検査が行なわれる。その車両保管の解除など、いくつかの工程が終了した後、正式結果が発表されるというわけだ。あくまでも憶測だが、いまだ正式結果が発表されていないということは、暫定結果から正式結果が発表される間、何かしらの作業に時間を要していることと考えられる。その作業が車両検査の可能性も否定できない。

仮に車両検査に時間を要していたとしても、決勝から4日経っても正式結果が発表されないのは異例すぎる。また、車両検査の末、レギュレーションに適合していなければ、そのチームは失格になる可能性もあり、その場合、正式結果が暫定結果から大きく変わることも考えられる。順位の変更は、順位に関係なくチームにとってみれば重大ニュースだが、とくに上位の順位が変わるとなれば、二輪業界への影響は大きく、慎重な判断が求められる。つまり、正式結果発表までに多大な時間を要しているということは、上位チームの車両検査で、レギュレーション違反など何かしらのトラブルが発生している可能性が高い。

ただ、あくまでもこれは憶測であり、時間を要しているのは車両検査ではなく、ほかの作業かもしれない。いずれにしても、今は、正式結果を待つしかない。

開催日2022年8月4日(木)~7日(日)
会場三重県・鈴鹿サーキット
主催ホンダモビリティランド/日本モーターサイクルスポーツ協会



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