ヨシムラ
カワサキのスーパーバイク世界選手権チームとなるカワサキレーシングチーム(KRT)と油圧ブレーキホースのスペシャリストであるJ.Juanは、10年目となるコラボレーション契約を更新することになった。
J.Juanは2013年からKRTのテクニカルサプライヤーを務めており、同年にKRTはスーパーバイク世界選手権でトム・サイクス選手とともにライダーズタイトルと、コンストラクターズタイトルを獲得している。
この10年間、J.JuanとKRTは、ジョナサン・レイ選手とともに6回の世界選手権タイトルを獲得するなど、非常に良好な関係を維持してきた。
この10年間を記念して、KRTのジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手が駆るNinja ZX-10RRの2台のフェアリングには、チェコGPのタイトルレーススポンサーとしてJ.Juanのロゴが大きく表示されることになる。
KRTのチームマネージャーであるギム・ロダは、このJ.Juanとの商業的・技術的コラボレーションの意義を強調する。
「KRTのプロジェクトにJ.Juanが参加することは大きな名誉であり、とくに長い付き合いとなります。J.Juanは重要なサプライヤーであり、最高の技術的製品と安全な作業方法を提供してくれる強力な会社です」
J.Juanは、KRT本社から車で30分のガバ(バルセロナ)に拠点を置き、バルセロナの3工場では400人以上、中国の1工場では200人以上の従業員を擁し、2022年末には600万メートルのブレーキ用メッシュホースを顧客に供給する予定となっている。2021年からは自動車産業の世界的リーダーであるブレンボグループの一員となり、二輪車および高性能自動車メーカー84社の車両を連続生産しているメーカーだ。
KRTとJ.Juanが手を携えてトップレベルの競技を選択することは、モーターサイクルにおける技術革新の最前線に立ち続けるというJ.Juanの願いの表れである。J.JuanのCEOであるジュゼッペ・ミケレッティは次のように語る。
「世界でもっとも称賛されているモーターサイクルブランドの一つが、世界選手権に参戦するために当社の製品を使用していることを大変誇りに思います。J.Juanは、過去10年間の成功を支えるために、KRTに最高の努力を約束し、今後も同じ情熱を持って取り組んでいきます」
今回のコラボレーションにより、KRTとJ.Juanはジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手をライダーに迎え、スーパーバイク世界選手権で新たな世界チャンピオンの座を獲得するために戦っていくことになる。