ヨシムラ
カワサキレーシングチーム(KRT)のジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手は、7月15日から17日にかけてイギリスのドニントンパークで開催される2022年スーパーバイク世界選手権第5戦に出場する。
KRTにはイギリス人ライダーが1人ではなく2人含まれていることから、イギリスのドニントンパークをもう一つのホームグラウンドだと位置付けている。さらに9月下旬には第8戦としてKRTのヨーロッパの拠点であるバルセロナ・カタルーニャサーキットでの戦いが控えている。KRTは7月と9月、ホームグラウンドで2回戦う機会があるというわけだ。
ドニントンの天気予報によると、イギリスのイーストミッドランド地方は週末まで平均より暑い日が続くという。これはマシンのセットアップ、とくに長丁場となる土・日に開催されるレースでのタイヤ選択に重要な影響を与える可能性がある。
レイ選手は過去に6勝を含む13回の表彰台を獲得している。今季は全日程の1/3が終了した時点で5勝を挙げ、ランキング2位につけている。
生まれ故郷のリンカンシャーからイーストミッドランドに引っ越してきたロウズ選手にとって、ドニントンは文字どおりのホームグラウンドのような場所だ。ドニントンは、2022年の初表彰台を達成するための理想的な場所といえるだろう。
前戦のミサノ以来、レイ選手とロウズ選手はレース用のNinja ZX-10RRを何度も走らせている。6月下旬にはモーターランド・アラゴンで高温環境下でのテストを行ない、さらに鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けて日本へも飛び、準備を進めている。
ドニントン大会の2週間後、スーパーバイク世界選手権は、7月29日から31日にかけてチェコ共和国のモストで開催される第6戦に再び集結する。その後、9月9日から11日にかけてフランスのマニクールサーキットで第7戦が開催され、5週連続の夏休みに入る。第8戦のカタルーニャラウンドは9月23日から25日の日程だ。
レースを目前に控えたKRTからのコメントは次のとおりだ。
ジョナサン・レイ選手
「自分のホームレースということで友人や家族もたくさん来てくれるので、とても楽しみです。英国スーパーバイク選手権時代から応援してくれているファンの顔を見るのも楽しみですね。パドックも去年より開放的になっているので、そのなかに入ってホームレースの雰囲気を味わうのもいい。レースは久しぶりのような気がしますが、バイクには乗っています。アラゴンでプライベートテストを行ない、鈴鹿8耐の準備もしました。このところ、たくさんバイクに乗ることができました。ドニントンは大好きなサーキットなので、最初の周回が楽しみです。ドニントンは2つに分かれたサーキットです。ひとつは高速で流れるように走りますが、ラップの最終局面ではストップ/スタートが非常に多い。Ninja ZX-10RRはドニントンでの歴史が長く、私も何度か優勝しています。今シーズンのスタートを切るにはいいサーキットですね。ドニントンとモストは連続して開催されるので、それをうまく利用することが重要。目標は勝つことなので、どんなことができるか楽しみです」
アレックス・ロウズ選手
「ドニントンはイギリスのファンの前でレースができる唯一の機会なので、今週末は本当に楽しみにしています。観客も多いようだし、天気もよさそうですね。典型的なイギリスの天気なので、本当に暑くなりそうです。ドニントンは大好きなサーキットで、私もカワサキも好成績を残しています。だから今シーズンの初表彰台を目指すには、これ以上ない場所です。私はこのサーキットの近くに住んでいるので、楽しみながら走れるだろうし、勢いもついてくると思います。気分もいいし、早く始めたくて仕方がないですね。ホームファンの前で楽しい週末になるだろうし、表彰台を目指しますよ」