2022年スーパーバイク世界選手権第4戦 KRT

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ヨシムラ

6月11日(土)・12日(日)にイタリアのミサノ・ワールドサーキットで開催された2022年FIMスーパーバイク世界選手権第4戦。カワサキレーシングチーム(KRT)のジョナサン・レイ選手はレース1、スーパーポールレース、レース2でそれぞれ2位、3位、4位を獲得。アレックス・ロウズ選手は5位、8位、8位という結果でポイントを重ねた。

6月10日(金)に開催されたフリープラクティス初日は、木曜日に降った大雨の影響で理想的な路面状態ではなかったが、気温が上がった午後のフリープラクティス1(FP1)では、ほぼすべてのライダーがタイムを更新。さらに路面状況が改善したFP2では、レイ選手は金曜日の予選でトップに立ったアルバロ・バウティスタ選手(ホンダ)からわずか0.126秒差のベストラップタイムを記録して2位でフィニッシュ。ロウズ選手はトップから0.698秒差の7番手となった。

11日(土)は気温も路面温度も高くなり、スーパーポール予選、レース1ともにKRTライダーにとって厳しい戦いとなった。スーパーポール予選では、全長4.226kmのミサノをレイ選手が3番手、ロウズ選手が4番手で終えている。

続いて開催されたレース1は、レイ選手が3番手から果敢に追い上げ、先行したバウティスタ選手とラズガトリオグル選手を3周目にパスすると、そのまま10周にわたってトップをキープした。しかし、最終的にはバウティスタ選手に優勝を許す結果となってしまい、レイ選手は2位でフィニッシュしている。

ロウズ選手は好スタートを切ったあと、他のライダーに抜かれた際に回避行動を取らなければならなかったため一旦後退した。しかし、その後ポジションを挽回し、レース1としては自己最高の5位を獲得している。

明けて12日(日)。ミサノ最終日は暑い日差しが照りつけるなか、現地時間の11時にスーパーポールレースがスタートした。レイ選手は序盤から上位に食い込み、3位を獲得した。ロウズ選手は8位となっている。

続くレース2は気温28度、路面温度50度以上のコンディションで行なわれた。レース序盤、レイ選手はコース上のポジション争いに加わったが、3周目に3番手から4番手まで後退。以後はそのまま表彰台争いに加わることはできず、4位でレースを終えた。

ロウズ選手にとってレース2はさらにドラスティックな展開となった。イエローフラッグ中のライダーに抜かれて後退し、1つどころか2つもポジションを落としてしまったのだ。さらにその後、トラックリミット違反の警告を受けたことも知らず、ロングラップペナルティを課され、6位を逃した。結局、8位でチェッカーを受けることになったのだった。

2022年スーパーバイク世界選手権第4戦 KRT

レース終了後の総合ランキングではレイ選手が184ポイントで2位につけている。なおトップはバウティスタ選手の220ポイントだ。ロウズ選手は75ポイントで7位につけている。

次戦となる第5戦は7月15日から17日の期間、イギリスのドニントンパークで開催される。

レース終了後、KRTから出されたコメントは以下のとおりだ。

ジョナサン・レイ選手

「スーパーポールレースの序盤はうまくいっていたのですが、ペースが上がってくるとトプラック選手についていけなくなりました。彼はとてもいいリズムで走っていましたね。そしてアルバロ選手も、コースがクリアになった途端に目の前からいなくなりました。僕自身はマシンの力を最大限に引き出そうと走っていたつもりでしたが、それでも十分ではありませんでした。彼らはどんどん離れていってしまうので、僕はイライラしていました。レース2ではT1で4位につけていたものの、その後、トプラック選手とアルバロ選手の後ろにポジションを取りました。その後は自分では大丈夫だと思っていたリズムで走れるようになりました。ただ、コーナーの進入で苦労したし、スライドでフロントがチャタリングを起こしてしまいました。ペースが上がらず、グリップにも悩まされましたね。この週末は2位、3位、4位でレースを終え、ポイントを獲得して無事に帰途につけました。自分たちができることを最大限に発揮できたと思います。アルバロ選手と一緒に走ったときは、正直なところ、彼に対して何もできないと思いました。彼はここでも別次元でしたよ。ドニントンでどうなるか見てみたいですね」

アレックス・ロウズ選手

「残念です。僕たちにとってもマシンにとっても、明らかに厳しいコンディションでした。一歩前進したと思っていましたが、レース2で3列目からスタートするのは簡単なことではありませんでした。5位争いに加わっていましたが、残念ながらイエローフラッグが振られる中でパスしてしまいました。それでルクオナ選手を行かせようと手を上げたら、ルクオナ選手とバッサーニ選手に抜かれてしまい、また後方に追いやられてしまったんです。自分のペースは彼らよりも速いと思っていましたが、どうしてもリズムがつかめなかったですね。追い越せなかったことが一番大きな問題でした。自分ではかなりいい走りができたと思っています。ロングラップペナルティは残念でしたが、ダッシュボードには警告が表示されず、ロングラップペナルティだけが表示されていました。もし警告があったなら、グリーンペイントに戻らなければよかったと思います。僕にとっては初めてのロングラップペナルティで、とても新鮮でした。今のところ、僕らのマシンは暑くてベタベタしたコンディションが好きではないので、頭を整理して、そのあたりを何とかしていきたいですね。でも自分ではいい仕事ができたと思っています。今夜は家族と一緒にピザとビールを楽しみ、ドニントンでは今季初の表彰台を目指して戻ってきます」

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
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