ヨシムラ
カワサキレーシングチーム(KRT)のジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手は、イタリアのミサノ・ワールドサーキットで開催される2022年スーパーバイク世界選手権第4戦に向け、意気込みを語っている。
6度のスーパーバイク世界選手権チャンピオンに輝いたレイ選手は、スーパーバイク世界選手権で初優勝を飾った場所をこの週末に再訪し、通算117勝の記録を更新することを視野に入れている。今シーズンの2022年にはすでに5勝を挙げており、これは現在ランキングトップのアルバロ・バウティスタ選手を1つ上回っている内容だ。
ロウズ選手はNinja ZX-10RRのセットアップを変更し、前戦では表彰台にあと一歩のところまで迫った。今大会ではその成果を発揮し、今季初の表彰台を目指す。
シーズン総合ランキングでは、バウティスタ選手の161ポイントに対してレイ選手は144ポイントで2位。ロウズ選手は不運にも今シーズン3回のリタイヤを喫しているがランキング7位につけている。
全長4.226kmのミサノ・ワールドサーキットは、1991年にスーパーバイク世界選手権の第1回大会が開催された場所である。現在までに58戦が開催されているスーパーバイク世界選手権の歴史上、もっとも人気のあるサーキットのひとつだ。そして2022年のミサノは2022年シーズン最初の「完全な夏」のレースとなると予想されている。この時期のイタリアのアドリア海沿岸の気温は、通常25~30度になる。オフィシャルタイヤサプライヤーのピレリは、SC0とSCQの予選用タイヤに加えて、ソフトコンパウンドのSCXを3種類用意するという。
このミサノ戦の後は、7月15日から17日にかけてイギリスのドニントンパークで第5戦が開催される予定だ。
KRTライダー両名からのコメントは以下のとおり。
ジョナサン・レイ選手
「ミサノは、いろいろな意味でいつも楽しみにしているレースです。2009年にスーパーバイク世界選手権で初優勝した場所でもあり、とても特別なレースでした。また、サーキットの周辺環境もとてもいいところなので、いつも時間を見付けてはビーチに行っています。最近は家族や子どもたちとも一緒にね。子供たちも楽しんでいますよ。それにミサノはレースの雰囲気がとてもいいんです。イタリアのファンはスーパーバイク世界選手権に特別なものをもたらしてくれます。今は、最近の勢いを維持することを楽しみにしています。エストリルの週末はとてもよかったので、いい雰囲気、いいフィーリングでスタートし、一歩一歩、作業を続けていくことが大切です。ミサノはおそらく夏のレースになるので、かなり暑くなるはず。初日に自分たちがどのような状態にあるのかを確認し、そこから作業を進めたいですね」
アレックス・ロウズ選手
「エストリルのレースでは、いくつか前進することができました。最終日が一番よかったので、ポジティブな気持ちで臨み、いいセッティングができたと思います。前戦のポルトガルでは4位でしたが、上位3位との差はあまりなかったし、レースのやり方もとてもよかったと感じました。目標は、自分が本当に楽しめるレース場で表彰台に返り咲くことです。また、双子の弟のサムの妻がイタリア人なので、彼にとっては第二の故郷のようなレースです。今週は家族で参加できるのが楽しみですね。コースに出るのが待ち遠しい。金曜日のレースでは、週末のエストリルで行なったセッティング変更がミサノでも有効かどうかを確認することが重要。FP1、FP2ではこの点に取り組む必要があります。それ以外は表彰台を目指して、すべてを楽しみ、最終的にどこにたどり着くかを見ます」