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ヨシムラ

ヨーロッパの現地法人ヨーロッパカワサキは6月1日、2023年モデルのNinja 400とZ400を発表した。2023年にはラインナップに加わるとしているが発売時期は未発表となっている。

Ninja 400とZ400はヨーロッパでは2020年モデルが最後となっていたが、ヨーロッパでネイキッドカテゴリーの拡大が見られるほか、ミドルクラスへの注目度が高まっていることを受け、カワサキはZ400とNinja 400を再投入。これによりヨーロッパの免許制度でいうA2カテゴリーモデルのネイキッドスタイルも、Ninjaスタイルも、2023年のミッドキャパシティクラスをカバーするためと説明されている。

公開されたスペックによると、いずれも399㎤水冷パラレルツインエンジンは33.4kW(45ps)/10,000rpm、37N・m(3.8kgf・m)/8,000rpmを発揮。Z H2と同様のトレリスフレームを採用することで、個性を活かしつつ、400ccクラスへのステップアップを目指すユーザーにも扱いやすいモデルという位置付けとなっている。

現行国内モデルが35kW(48ps)/10,000rpm、38N・m(3.9kgf・m)/8,000rpmなので最高出力、最大トルクともにやや落ち込みを見せているのが、これはEuro5に適合させた影響と思われる。さらにはA2カテゴリーへの対応(エンジン出力35kW以下・車重1kgあたり出力0.2kW未満)のためだろう(2022年7月7日追記)。

また、Ninja 400は世界最高峰のレースであるWSSP300選手権のベースマシンであり、現チャンピオン、エイドリアン・ウエルタス選手が愛用するNinja 400のハンドリングと性能は折り紙つきであることをアピールしている。

そしてNinja ZX-10Rと同様にアシスト&とスリッパークラッチを採用し、スムーズなギアダウンとレバー操作の20%軽量化を実現しており、ライディングを軽快なものとしている。こちらは2019年のモデルチェンジから採用された機構だ。

カラーリングはNinja 400がライムグリーン×エボニー(KRTエディション)、メタリックカーボングレー×メタリックマットカーボングレーの2色が設定されており、Z400はキャンディライムグリーン×メタリックスパークブラックとパールロボテックホワイト×メタリックマットグラフェンスチールグレーの2色となる。

2023y Ninja 400

2023y Z400

販売価格や日本国内モデルとの関連は不明だ。

[2022年6月8日追記] 最初の公開記事では「アシストクラッチとスリッパークラッチを今回初めて採用」したかのような表現を用いていましたが、誤りでした。ここに記事を修正するとともに関係者の方々や読者の皆様に間違った内容をお伝えすることになったことをお詫び申しあげます。




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