ヨシムラ
2022年6月4日から、2022年FIM世界耐久選手権(EWC)の第2戦、SPA24時間耐久レースがスタート。カワサキ系チームとしては最上位としてフランス人ライダーのグレゴリー・レブラン選手とアラン・テシェ選手、そして新加入のロイック・アーベル選手を擁したTati Team Beringer Racingが単独2位に入る力走を見せた。
完走チームは全31チーム。うちカワサキ系チームは8チームという結果を残した。Tati Team Beringer Racingに続くカワサキ系チームはTeam Bolliger Switzerland #8が総合9位(EWCクラス8位)、TEAM NORMANDIE MOTOSPORTが総合13位(SSTクラス4位)、ITeM 17が総合15位(EXPクラス1位)、ENERGIE ENDURANCE 91が総合21位(SSTクラス10位)、BMRT 3D MAXXESS NEVERSが総合22位(SSTクラス11位)、MOTOSTAND ENDURANCEが総合26位(SSTクラス15位)、ADSS 97が総合28位(STクラス17位)となっている。
カワサキ系トップチームとして注目されていたWEBIKE SRC KAWASAKI FRANCEは、フロリアン・マリノ選手がスタートから上位5台によるトップ争いに加わっていたが、スティント終了間際にシケインで他の選手と接触し、転倒。好成績への望みはここで遠ざかっていった。フロリアン選手は転倒後、病院に運ばれ、メディカルチェックを受けた。その後、Ninja ZX-10RRの修復に3分以上を費やしたのちにエティエンヌ・マッソン選手のスティントが始まったが、エティエンヌ選手もブレーキトラブルでシケインで転倒。この修復にも6分を失う痛手を負うが、さらにランディ・ド・プニエ選手もスタート2時間半後にクラッシュする事態になってしまう。結局、WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCEは3時間40分の時点でリタイアを決定し、レースから脱落することになった。
SSTクラスで参戦したTEAM 33 LOUIT APRIL MOTOはSSTカテゴリーをリードしていたが、終盤にケビン・カリア選手がウェットコンディションでクラッシュし、エンジンブローのため18時間44分を経過してリタイアを宣告。またPLAYERSも8時間26分でリタイアしている。
優勝はBMW Motorrad World Endurance Teamが飾り、シーズンランキング5位に浮上。カワサキ系最上位はTATI TEAM BERINGER RACINGが75ポイントで4位につけている。またメーカーランキングはカワサキが93ポイントで首位に立ち、2位ヤマハとは7ポイント差となっている。
次戦のFIM世界耐久選手権第3戦は8月4(木)、7日(日)に鈴鹿で開催される。久しぶりの鈴鹿8耐開催となるほか、カワサキは「Kawasaki Racing Team Suzuka 8H」「Kawasaki Plaza Racing Team」を送り込む。既存のチームはもちろん、2つのカワサキレーシングチームにも注目だ。