オフロードコンペティションモデルKX/KLXシリーズの2023年モデルが大挙発表！ KX250/Xは戦闘力アップのため各部を改良

カワサキは2023年モデルとして、オフロードコンペティションモデルのラインナップを発表。すべて9月1日(木)から全国のカワサキ正規取扱店で発売を開始する。ほとんどのモデルはカラー&グラフィックの変更にとどまるが、KX450はタイヤをダンロップMX33に変更し、KX250とKX250Xはエンジンや吸排気を中心に効率アップを図る改良が加わった。

KX250・KX250X

まず大きな変更が加わったモトクロッサーKX250とエンデューロレーサーKX250Xだが、両モデル共通の変更点としては吸気バルブがシリンダーへの充填効率と燃焼効率を高めるため設計変更され、よりストレート化したダウンドラフト方式の吸気ダクトを採用することでピークパフォーマンスを向上。エキゾーストヘッダーパイプは低中速域のトルクを向上させるためロング化されている。さらに、軽いクラッチ操作に貢献するためクラッチプッシュロッドの材質変更をスチールからスチールキャップ＋アルミシャフトに変更した。これらの変更によってエンジンの全回転域で性能が向上し、戦闘力アップが図られている。また、そのエンジン性能をより多くのシチュエーションで発揮できるよう1速ギヤをロング化(2.154 (28/13)→2.077 (27/13))した。ちなみに公式からのアナウンスにはなかったが1速のロング化に対応するためか2速も変更されている(1.733 (26/15)→1.688 (27/16))。

エンジン以外はグリップ感とフィーリング、荷重のかけやすさに貢献するようステップの形状と位置が見直された。

そしてカラー＆グラフィックも変更されている。

KX250Xに関しては上記の変更点以外、諸元の数値に違いは見られない。

KX250はさらにレーストラックでの戦闘力アップのため足まわりも変更。JMXからのフィードバックにより前後サスペンションのセッティング変更によってコーナリング性能の向上、リヤタイヤのワイド化（100/90-19→110/90-19）によりトラクション性能と接地感向上、リヤタイヤのワイド化に伴う重量増軽減に貢献するようステップのアルミブラケットとサスペンション周辺部品の材質変更も加わっている。

KX250はKX250X同様の変更に加え、上記変更に伴って0.5㎏ほど重量増となったほか、リヤタイヤサイズが変更されたが、それ以外は2022年モデルと諸元上の違いは見られない。

KX250X

価格	85万8,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX250

価格	84万7,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX450

KX450は使用タイヤがダンロップのMX3Sから同じダンロップのM33に変更された。MX3Sの後継モデルとなるM33は新形状のビード補強ゴムの採用などによりソフト路面からミディアムな路面まで高いコントロール性を発揮しつつ、耐久性が大幅に向上した新タイヤだ。

タイヤ変更に伴ってか車体重量は0.2㎏増加しているが、それら以外に諸元上の違いは見られない。

KX450

価格	101万2,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

カラー＆グラフィック変更モデル

上記3モデル以外に同時発表されたKX450X、KX112、KX85、KX85 L、KX65、KLX230R、KLX230R S、KLX110R Lに関してはすべてカラー&グラフィック変更のみとなる。詳細に関しては過去記事を参照いただきたい。

KX450X

価格	103万4,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX112

価格	45万1,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX85

価格	42万9,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX85 L

価格	44万円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX65

価格	32万4,500円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KLX230R

 

価格	52万8,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KLX230R S

価格	52万8,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KLX110R L

価格	29万7,000円
発売予定日	2022年9月1日(木)

KX100をベースに排気量アップしたエンジンと新外装を採用したKX112と、そのKX112に準じたアップデートが加わったKX85・KX85 Lをはじめとした2022年オフロードモデルが登場

［KLX230R/KLX230R S］2022年モデルが12月1日から発売開始。変更点はカラー&グラフィック

※価格はすべて税込み