トリックスターが主催するニンジャZX-25Rオーナー向けのライディングレッスンが、愛知県にあるSPA西浦モーターパークで開催された。豪華講師陣により、座学から実走行まで、的確かつわかりやすいレッスンが行なわれた。
座学に始まり実践練習も考えて走ることを学ぶ
会場は、愛知県のSPA西浦モーターパーク。全長は1.6㎞と、決して長くはないものの、複合コーナーや低速コーナー、アップダウンなど変化に富んだレイアウトとなっている。ニンジャZX-25Rオーナーに向けたトリックスターのレッスンは今回が2度目で、総勢14名が参加。レッスンを担当するのは、トリックスターに所属しAP250チャンピオンの実績を持つ山本剛大氏に加え、全日本ロードレース選手権で活躍した佐藤大紀氏、そしてカワサキ契約ライダーの岩戸亮介選手の3名で、それぞれが4名ずつの参加者を担当した。またヒザ擦りレッスンではトリックスター代表の鶴田竜二氏も講師として登場した。
座学ではサーキットでの基本的な注意事項とSPA西浦モーターパーク独自のルール、コースの攻略ポイントやシフトポジションなどが解説された。座学を終えると参加者は実際にコースを走ることになる。その際も講師が参加者の前方や後方に位置取ってじっくりと観察し、なおかつ講師陣のバイクに取り付けられたオンボードカメラの走行動画もレクチャーに利用された。参加者からは「アドバイスが的確でわかりやすい」という声が多く聞かれた。
トリックスターでは22年も同様のレッスンを企画しているとのこと。参加すれば豪華講師陣のアドバイスでスキルアップ間違いなしだ。
レッスンの冒頭で挨拶するトリックスター代表の鶴田氏。ニンジャZX-25Rの可能性に着目し、このレッスンを企画。時には自身もコースに出て参加者にアドバイス
豪華な講師陣もこのレッスンの大きな特徴のひとつ。カワサキに所属する現役レーシングライダーの岩戸選手も九州から駆けつけて講師を担当した
TRICKSTAR Ninja ZX-25R ターボ仕様 IMPRESSION
出来上がったばかりのターボ付ニンジャZX-25Rをテストライドする鶴田氏。パワーユニット以外の変更点は見た限りでは少ないようで、意外なほどスムーズにコーナーを回っていた。この状態でほぼ完成形とのことだ
ついにベールを脱いだニンジャZX-25Rターボ
ボンネビルへの挑戦やJARIでの最高速走行会など、つねに“最速”の文字を追い求め続けているトリックスター。それは小排気量車でも同様で、同社では以前よりニンジャZX-25Rのターボ化について言及していた。今回のレッスン会場にはなんと開発途中というターボ付ニンジャZX-25Rが登場し、レッスン参加者を驚かせていた。車両はシャーシダイナモのテストから仕上がってきたばかりで、今回はサーキットテストとして持ち込まれ、鶴田氏が早速コースへと飛び出していった。コースサイドから見る限り、その挙動は意外なほどスムーズで、音も意外なほど静かな印象だったが、試乗を終えた鶴田氏は「パワフルになったのはもちろん、乗りやすかった」と評価していた。そのパワーは後輪で57㎰以上を発揮しているとのこと。今後はインタークーラーなどの熱対策をほどこすという。
夏目健司
東海地区で雑誌の取材業務に携わる。社会ネタから街ネタ、スポーツ取材と、どんな現場にも駆けつけます。
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