今年始まったニンジャZX-25Rのワンメイクレース、ニンジャチームグリーンカップの最終戦が行なわれた。秋が深まったツインリンクもてぎをライムグリーンが駆け抜ける。
2台のバトルは0.5秒の僅差で決した
ツインリンクもてぎでニンジャチームグリーンカップが21年の最終戦を迎えた。今年は全4戦で、幅広いライダーが参戦した。
当日は午前中に15分の予選が実施され、ポールポジションを獲得したのは#35丸山浩康さん(ファイヤーガレージ)で、タイムは2分24秒770。2番手#38大垣了一さん(カワサキプラザ吹田&大阪SAMとらお)、3番手に松村通泰さん(RTマツムラwithたかさき法律事務所&ライムグリーン)となった。
決勝レースは事前に雨が少し降り出しウェット宣言される中、スタートが切られた。1コーナーへ向かうポールポジションの丸山さんの背後を、4番手スタートの#42伊藤武司さん(カワサキプラザ高槻 頑張るGM伊藤)が上手く入り込み、5コーナーでは2番手で通過していく。その後、伊藤さんはセカンドアンダーブリッジで大垣さんからトップを奪うと、ラップを重ねるごとに2番手の大垣さんを引き離しにかかる。レースも中盤をすぎたあたりから雨も上がり路面も乾き始め、周回遅れとなるライダーも出て、トップと2位はそのまま周回を重ねるごとにタイムを上げていく。そしてそのまま伊藤さん、大垣さん、井出さんの順でチェッカーをくぐり抜けた。
今回のツインリンクもてぎでの最終戦のように、2022年は充実した開幕戦を迎えたい。
ワンメイクレース参戦に必須のレーシングスーツは、黒をベースにワンポイントでグリーンを使っているところがポイント。背中に“Ninja”のロゴも入る
伊藤さんは大阪からエントリー。予選前に仲間とマシンセッティングに集中。といっても和やかなムードで、ひとつひとつ確認しながら作業を進めていく
ピットスペースにニンジャZX-25Rが並ぶのはワンメイクレースならでは。改造可能範囲も狭いので、通常整備でレースに出場することができる
エントラントの面々は少し緊張した面持ちで、ニンジャZX-25Rを車検場に持ち込んで車検を受ける。車検合格のステッカーをマシンに貼るとレースへの緊張が高まる
RTマツムラwithたかさき法律事務所&ライムグリーンのマシンは、フレームカラーの赤がフレームの美しさをアピール
レース前から空模様が怪しくなり、少しずつ雨が降り出した。ウェット宣言が出され、スクリーンに雨粒が付き始めた
レース前に出場ライダーがスタートライン付近に集合。ニンジャZX-25Rと秋空の下、笑顔で記念撮影。来年も楽しみましょう!
レーシングチームオーナーでもあるツインリンクもてぎのインストラクターが、レース前の詳細なコースの状態などを参加者にインフォメーションしてレースに備える
今回予選トップの#35ファイヤーガレージ丸山さんは、レースでは5位を獲得。レース終了後にコースオフィシャルに手を振りながら満面の笑みで応えていた
ニンジャチームグリーンカップ最終戦のツインリンクもてぎ大会で入賞したニンジャZX-25R。立体交差トンネル内での甲高いエキゾーストノートは印象的なサウンド
今回優勝したカワサキプラザ高槻 頑張るGM高橋の伊藤武司選手と奥さま。大阪からエントリーのマシンはKファクトリー製マフラーを装着していた
ニンジャチームグリーンカップin ツインリンクもてぎ最終戦の優勝を飾った伊藤さん(中央)、2位大垣さん(左)、3位井出さん(右)
参加者VOICE
RTマツムラwithたかさき法律事務所&ライムグリーン 松村通泰さん

前大会の鈴鹿サーキットに参戦した松村さんは、今回フロントローに並んでいる。練習用でニンジャ250SLも所有していて「ニンジャZX-25Rは高回転域が伸びてパワーも同クラスのマシンよりあります」と話す。来年ももてぎの大会に出場して優勝したいと語る。
姫路カワサキレーシングチーム 中村久志さん

2人のお子さまの父親である中村さん。関西から遠征された姫路カワサキレーシングチームのライダーで、ニンジャチームグリーンカップに参戦するためにマシンを購入して、岡山国際サーキットで事前練習していたそうだ。他車のワンメイクレースに参戦していた実績がある。