ヨシムラ
新しい年を迎え、カワサキレーシングチーム(KRT)は1月26日から27日にかけてスペインでのテストに参加する。このテストは2022年スーパーバイク世界選手権に向けた第2回プレシーズンテストで、全長4.423kmのヘレス・サーキットで実施される。
2021年12月には、アレックス・ロウズ選手とジョナサン・レイ選手がNinja ZX-10RRのスーパーバイク世界選手権レースマシンを使用し、新しいアイテムやセッティングを確認するための第1回目のテストが行なわれた。そして第2回目となる今回のテストでは、第1回目のテストでのフィードバックをもとにオフシーズンの開発を進め、マシンの性能に関するあらゆる要素を評価することを目的としている。
6度の世界チャンピオンに輝いたレイ選手には、昨年わずか13ポイント差で2位に終わったために逃してしまった世界チャンピオンの座を再び取り戻す、という明確なミッションがある。7度目のチャンピオンを目前にして、レイ選手は2022年の王座奪還に向け、これまでと同様、わずかな差にこだわる。
ロウズ選手にとっては、次のヘレステストが2022年に向けての準備を着実に進めるためのもうひとつのチャンスとなる。2021年のキャンペーンが怪我によって中断された後だけに、とくに重要なのはこの点、すなわち準備を着実に進めることとなる。
テスト直前のKRTから寄せられたコメントは以下のとおり。
ジョナサン・レイ選手
「ヘレスでは2日間のテストが予定されています。天気予報とスケジュール、そして僕らの調子しだいでは、2日のうちのどちらかだけを使って、もう一方は今年の後半に持ち越すこともできます。昨年末のヘレスでのテストはとても充実していたので、そのときと比較することができるのはいいことです。KRTのワークショップとカワサキモータースのスタッフはテストでのデータをすべて見直し、改善するための努力を続けています。その結果は数日後にわかるでしょう。僕はずっと家にいて、バッテリーを充電しています。前回のテスト以来、まったく旅をしていないので、準備の面でも実に充実していました。リフレッシュできたので、また走るのが楽しみだし、みんなに会うのも楽しみです」
アレックス・ロウズ選手
「2022年に向けて仕事に戻るのがとても楽しみ。休日はゆっくり休んで、新しい家族との時間を楽しみました。今はフレッシュな気分で”チーム22″での活動に戻る準備ができています。前回のテスト以来、マルセルやクルーチーフ、みんなが取り組んできた新しいものをテストし、新しいシーズンに向けての積み重ねを始めたいと思っています」
ギム・ロダ(KRTチームマネージャー)
「ヘレスのテストは新年最初のサーキット走行となります。長い冬の後、私たちは皆、エンジンをかけてレースモードに入る大きなモチベーションを持っています。2021年12月のテストの後、カワサキモータースは我々が与えたインプットをもとに作業を進めてきました。2021年と比較して、どれだけ競争力を発揮できるかを確認するために、いくつかのポイントを磨いてきました。アレックスはかなり回復するための時間がありましたし、ジョニーは2022年シーズンでより強いスタートを切るために、これまで以上に取り組んでいます。2022年のNinja ZX-10RRの最終的なレースパッケージでは、アップグレードに必要な多くの小さなディテールを定義する必要があります。このテストでどうなるか観察ですね」
ヘレスの次のKRTプレシーズンテストは、2月8日から9日にかけてアルガルベ国際自動車レース場で行なわれる予定だ。