ヨシムラ
鈴鹿サーキットで開催されるミニモト4時間耐久レース。ミニバイクレースの最高峰に立つこのレースに、3台のKSR110が参戦した。本誌はその3チームの長く熱い4時間の戦いを追った。
性能的には不利ながらノントラブルで完走
鈴鹿ミニモト4時間耐久レースが8月9日に開催され、87チームがエントリーした。昨年はコロナ禍によって開催されなかったため、今回は2年ぶりの開催となった。
参戦車両のほとんどがホンダ・グロムや、その他のホンダ車だったが、そんな中、KSR110で参戦するチームもいた。生産が終わってすでにかなりの年数が経過したモデルということで、総合的な性能ではグロムにはかなわないものの、軽量かつバランスのいい車体は今も多くのファンをひきつけている。今回参戦したKSR110勢3チームも、年々少数派となる中、長くKSRでミニモト4耐に参戦しているという。
上位勢が白熱の超接近戦を繰り広げる中、KSR110に乗る3チームは混乱に巻き込まれることもなく、着実にラップを重ねていった。KSR110勢のトップは、予選でもKSR110トップだったブルーポイントで、66周を走り切り、総合でも33位という好順位でチェッカーを受けた。KSR110勢2位は3人の女性ライダーで構成されるT-craft★SUS441 安藤ガレージADFヒミツキチBunny,sマシン(総合38位)。KSR110勢3位はマックウェスタンNow Westで総合は44位だった。いずれのチームも来年以降もKSR110で参戦する予定とのことだ。
KSR110エントリー勢
ブルーポイント
KSRクラス優勝の#6は、カスタムショップのブルーポイントが母体のチーム。ライダーはショップ代表の辰巳保夫さんと増田明則さん、川端 弘さん、里 征史さんの4名。ミニモト4耐には10年以上参戦している。「オッサン4人でレースを楽しもうということで参戦していますが、ホンダには一矢を報いたい気持ちですよ」(辰巳保夫さん)
T-craft★SUS441安藤ガレージ ADFヒミツキチBunny’sマシン
三谷信代さん、西田 翠さん、西田 海さんの3名の女性で参戦。KSR110は三谷さんがずっとレースで使っている車両で、三谷さん以外の2名はミニモト初挑戦とのこと(同じ西田姓だけど親子でも親戚でもないそう)。「二人を表彰台に立たせてあげたかった。KSRは上手に乗らないとタイムがなかなか伸びないんですよね」(三谷さん)
マックウェスタンNowWest
このチームも10年以上KSR110で参戦し続けている常連で、一昨年はクラス優勝をはたしている。ライダーは今西晃士さんと杉本 功さんの2名体制だ。65周を走り切り、クラス3位、総合では44位でチェッカーを受けている。「参加台数が少ないこともありKSRを選びました。今回KSRで出た3チームで毎回順位を争っていますよ」(今西さん)