ヨシムラ
2021年11月20日(土)・21日(日)はインドネシアのマンダリカ・サーキットにて、2021年スーパーバイク世界選手権の第13ラウンドとなるインドネシア大会が開催される。
今年のスーパーバイク世界選手権ではカワサキレーシングチームのジョナサン・レイ選手は11回のレース優勝を含む28回の表彰台を記録し、チャンピオンシップランキングで2位になっている。ポイントは501ポイントを獲得したが、ランキングトップのトプラック・ラズガトリオグル選手は531ポイント。現状では30ポイントの差が開いている。
インドネシア大会で開催される3レースすべてで優勝すると得られるポイントは最大62ポイント(レース1、レース2の1位は各25ポイント、スーパーポールレース1位は12ポイント)だ。数字的にはレイ選手が3レースすべてを優勝すれば獲得する総ポイントは563ポイントとなるが、ラズガトリオグル選手が33ポイントを獲得すれば564ポイントとなり、レイ選手のチャンピオンシップ制覇の夢は幕を閉じることになる。
チャンピオンシップの行方はラズガトリオグル選手の獲得ポイント次第ともなっているが、レイ選手はインドネシア戦に果敢に挑むことになる。
今シーズンのアレックス・ロウズ選手は怪我により厳しいシーズンとなってしまった。最終ラウンドの前には怪我からの回復を早めるために手術を受けたとのことだ。ただ、シーズン初期の肩の問題に対処し、シーズン半ばに手の怪我を負ったロウズ選手は、すべてのレースに出場できなかったにもかかわらず5回の表彰台を獲得。そのロウズ選手は自分自身、そしてカワサキのため、より多くの表彰台を獲得してシーズンを終えることを目指している。
以下はインドネシア大会を控えたカワサキレーシングチームのライダー2名からのコメントだ。
ジョナサン・レイ選手
「数週間、家で準備をした後、マンダリカに行ってチャンピオンシップの最終戦をスタートさせることができ、とても興奮しています。初めて見るサーキットにも興味があります。私が見付けた画像からの第一印象は素晴らしいものでした。我々のNinja ZX-10RRの強みが活きるサーキットだと思います。金曜日にはサーキットを覚えて、セッティングを微調整したいと思います。チャンピオンシップ争いでは30ポイント差で現地に到着することになりますが、最後まで戦います。今はプレッシャーを感じていません。失うものがないので自由に走れますし、目標もはっきりしています。この先、3つのポイント獲得のチャンスがあるので、100%の力で最大限の結果を出したいと思います」
アレックス・ロウズ選手
「2021年の最終戦ですが、私にとってはフラストレーションの溜まる年でした。ZX-10RRでのスピードは確実に向上していると思いますが、今シーズンはまったく100%の状態ではありませんでした。アルゼンチンの後、レース活動の長い休みを考慮して、いくつかの手術を受けることを決断しました。今は2022年に向けての準備を進めているので、よりよいコンディションで今年を力強く終えることが目標です。マンダリカはまったく新しいサーキットですし、インドネシアはファンがバイクに大きな情熱を持っている国です。この2つの理由から、私はそこに行けることをとてもうれしく思っていますし、これから始まることにワクワクしています。その表彰台でシーズンを終えることができれば最高です」