カワサキ Z1&Z2

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ヨシムラ

カワサキモータースジャパンは、カワサキモータースより1972年に登場したKawasaki 900 super4(通称:Z1)と1973年に登場した、Kawasaki 750-RS(通称:Z2)が、特定非営利活動法人日本自動車殿堂の歴史遺産車に登録されたことを発表した。

当時、川崎重工業が手がけた新たな大型モデルの開発目標は、性能、スタイル、装備、あらゆる点で世界最高の「ZAPPER(ザッパー)」をつくりあげることにあり、高評価を得ていた他社モデルといかに“差別化”するかということが重要な要素となっていた。

「ZAPPER」とは、風を切り裂く際の擬音”ZAP”から名付けられ、その意味するところは「軽量で、パワフル、操縦性に優れた車」とされ、今の言葉でいえば「スーパースポーツ」にあたる。こうした目標のもとに開発されたKawasaki 900 super4(以下:Z1)は、従来の日本車とは異なり、操縦安定性に関しても、完成度を上げるために最大限の努力が払われているのが特徴だった。 この“差別化”を実行したZ1の成功が、今にいたるカワサキの企業風土を培ったともいえるだろう。

Z1/Z2の後継車であり、当初から「ZAPPER」として開発されたGPZ900Rは、GPZ1000RX、ZX-10、ZZR1100/1200へと発展。そしてZ1/Z2の遺伝子は、ZEPHYR(ゼファー)シリーズにも継承。ZEPHYRシリーズは、“ネイキッドブーム”の立役者となっているが、2000年代にZEPHYRが大ヒットしたのも、Z1/Z2のイメージを意識的に活用した商品戦略、販売戦略が功を奏したともいえるだろう。さらに2018年モデルとしてZ900RSが発売。本機種もZ1/Z2のデザインを継承しており、2018年以降日本の大型二輪市場において3年連続トップセラーを続ける大ヒットモデルとなっている。

カワサキは、これからも伝統に裏付けられた革新的な技術やマーケティング、販売活動を通じ、“Good Times Company”を実現し、”Let the good times roll”「カワサキに関わる人すべての、よろこびと幸せ」を届けるため、あらゆる可能性へと挑戦する、と選定にあたってコメントを発表している。

ちなみに2021年の日本自動車殿堂にはトヨタのセルシオ/LEXUS LS400(1989年)、日産のBe-1(1987年)も選定されているが、バイクはZ1/Z2のみが選定されている。

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
URLhttps://www.kawasaki-motors.com/mc/



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