ヨシムラ
カワサキモータースジャパンは京都機械工具(KTC)と共同開発した次世代二輪整備サポートシステム「KMSS」を全国のカワサキプラザに導入すると発表した。
KMSS(Kawasaki maintenance support system)とは、バイクの整備の高度化、多様化に対し、IoT(Internet of Things)を活用した次世代二輪整備サポートシステムのこと。KTCより特許出願中のシステムだ。
具体的には(1)整備記録簿の電子化(2)車種ごとに異なるねじの締め付けトルク値をサーバーからダウンロードし、締め付け作業時に自動設定(3)自動設定した目標締め付けトルク値に対してスマートセンシングデバイスで測定した正確な値を記録簿へ自動記録、といった内容が実現するとのこと。これはKTC「TRASAS for AUTO」シリーズの「トルクル・タイヤデプスゲージ・ブレーキパッドゲージ」により、点検作業の正確性やスピードアップにより安全の見える化と作業の効率化、品質の均一化が可能となったためだ。
ちなみにTRASAS for AUTOとは、ハードウェアである測定具+システムソフトウェアからなり、測定具で測定したデータを無線でシステムソフトウェアへ転送。ボルトを締め付ける力「トルク値」、タイヤの溝やブレーキパッドの残量など、これまで点検時に測定した値を手書きで記録簿に記入、その後パソコンへ手入力していた作業を自動化し、データの信頼性を向上させるとともに、作業の効率化を図るシステムのことを指す。
このような作業の自動化・電子化によって、ユーザーへ安心・安全のモーターサイクルライフを届けることをカワサキとして目指しているとのことだ。