2021スーパーバイク世界選手権 第7戦ナバラ大会 カワサキレーシングチーム

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ヨシムラ

8月21日、22日に開催されたスーパーバイク世界選手権第7戦はスペインのナバラ・サーキットで開催され、カワサキレーシングチームのジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手は土日ともにポイントを獲得する結果を残した。

暑くはあったものの安定したコンディションだったレース1ではレイ選手が1周目からトップを奪われる展開となったが、すぐに奪い返すという接戦が繰り広げられた。その後、5周はレイ選手がレースをリードし、ファステストラップとなる1分37秒351をマークするも、最終的には優勝したスコット・レディング選手から2.519秒差の2位となっている。バンピーでテクニカルなコースのためかレイ選手はブレーキミスなどのタイムロスが見られたが、その後は安定した走りを見せた。ロウズ選手は7位グリットからのスタートとなり、5位入賞をはたしている。

続くスーパーポールではレイ選手が予選で1分36秒122のコースベストを記録し、スーパーポールレースでのポールポジションを達成した。これはカワサキでの30回目、キャリア34回目のポールポジションとなる。しかし、日曜日の決勝はレディング選手に0秒631の僅差で2位となった。ロウズ選手はレース1同様に7位グリットスタートの5位入賞という結果を獲得した。とくにロウズ選手はレースのほとんどを単独で走り、トップグループへの牽引役を失う展開だったが、集中力とコントロールを駆使して23周を走りきった結果、新しいサーキットでポイントを獲得するための十分なペースを得ることができたと前向きな評価だ。

日曜日に開催されたレース2では気温上昇によりタイヤの消耗が激しく、22周のレースのほとんどを2位で走行していたレイ選手だったが、後半はグリップ低下に悩まされて3位に終わった。ロウズ選手は5位スタートだったが、午後になると路面温度上昇によって問題が発生し、最終的に6位でレースを終えている。

ちなみにレース2は22周と規定の23周から1周少なくなっているが、スタートラインに並んでいた2人のライダーにそれぞれ別々の問題が発生したために進行が遅れ、他のライダーはグリッド上でしばらく待機することになり、“Start Delayed(スタート遅延)”のボードが表示された。そしてスタートが遅れたことによりレースが1周短くなった結果だ。

以下は日曜日にカワサキレーシングチームの両選手から出されたコメントとなる。

ジョナサン・レイ選手

「今日は少し余裕がありました。スーパーポールレースの後、レース2では本当に戦えると感じていました。トプラック選手は大きな進歩を遂げていて、とても速く、リズムも昨日より速くなっていました。10ラップの間、僕は戦って、戦って、戦って、彼のスピードが落ちてくるのを待っていたのですが、実際には落ちてきませんでした。私はフロントのフィーリングを失い、何度もフロントを滑らせていたので、それを解消する必要がありました。最終コーナーではラインから外れたところにあった物体にぶつかってしまった。それが原因でフロントが揺れてスライドし、さらにT13でもスライドしてしまいました。タフな週末でした。みんなにとって完璧ではなかったし、みんな滑ったりしていたけど、それが我々に少しだけペナルティを与えたと思います。とはいえ、内容はしっかりしていました。今回は自信を持って臨めなかったので、このような結果を得ることができて、しかもチャンピオンシップであまりポイントを落とさずにすんだのはよかったと思います。もっと悪い結果になっていたかもしれません」

アレックス・ロウズ選手

「スーパーポールレースは、僕らにとっていいレースでした。昨日の後、バイクにいくつか変更を加えて、より強くなりました。前方のライダーたちに近づくことができたんです。ペースも最後まで安定していてよかったです。気温が上がってきた最終戦では、マシンをそのまま使うことにしました。今回も好スタートを切ることができましたが、1周目のT9では誰もがポジションを上げようとしていました。このあたりはパスできる場所が少ないので、トム・サイクス選手に追突されたときには、ブレーキをリリースしなければアンドレア・ロカテリ選手にぶつかってしまうところでした。それが原因で後退してしまいましたね。挽回するのに苦労しました。僕の方がマイケル・ファン・デル・マーク選手よりも速かったのに、彼を抜くのに5、6周もかかってしまい、彼の後ろについたときにはタイヤが大きく動いていたんです。思うように戦えなかったので悔しいレースでした」

全体としては新しいサーキットということもあってか両選手にとって厳しい戦いとなった感があるが、レイ選手はレース1とスーパーポールレースで2位、レース2では3位を獲得し、チャンピオンシップのポイントも311とトプラック・ラズガトリオグル選手(ヤマハ)とのトップタイとなっている。ロウズ選手は169ポイントで4位だ。

次戦となる第8戦は9月4日、5日にフランスのマニクール・サーキットで開催される。

問い合わせカワサキモータースジャパンお客様相談室
電話番号0120-400819 ※月〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00(祝日、当社休日を除く)
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