ヨシムラからノーマル+α派に向けたZ1用TMR-MJNφ32/28㎜キャブレターが新発売

ヨシムラ

ヨシムラが10月上旬に発売を予定しているのは、Z1用TMR-MJNφ32㎜とφ28㎜キャブレターだ。それもボアアップした状態ではなく純正排気量のまま、かつ純正エアクリーナーボックスを残しつつTMR-MJNキャブレターの性能を楽しめることを主眼としたラインナップとなる。

これまでにも、レーシングキャブレターを装着してみたいが希少なZ1のエンジンを守りたいのでファンネル仕様にするには抵抗がある、あるいは排気量アップなどのチューニングを加えず純正排気量で乗り続けたいけどパワーアップやレスポンスアップが期待できるパーツには興味がある、といった声は一般ユーザーの取材時でも聞くことがあった。そういった純正状態を重視しつつもパワーアップやレスポンスアップを楽しみたいというユーザー向け、とされているのがユニークな点だ。

φ32㎜はヨシムラTMR-MJNの特徴でもあるブラックボディを採用し、トップカバーとドレンボルトはレッドとした。また純正903㏄のエンジン出力を引き出しつつ、扱いやすさとダイレクトな反応とバランスさせるためφ32㎜を選択したとのこと。

φ28㎜はシルバーボディで、トップカバーとドレンボルトもシルバーとし、ノーマルスタイルを重視した配色を採用。キャブレター口径を純正口径と同じにすることで、こちらも純正903㏄の出力を引き出しつつ、扱いやすさとダイレクトな反応をバランスさせているとしている。

ノーマルエアクリーナーボックスにキャブレター本体を取り付けるための専用アダプターもセットになっており、アダプターには専用通路を設けることでメインボアだけではなくパイロット系通路もエアクリーナーを通過したクリーンな空気のみ取り入れられる設計となっている。これにより、浮遊物などを吸引するリスクを減らしながら高性能レーシングキャブレターを体感することが可能となったとのことだ。

また、付属するインナーパイプはTMR-MJN用にケーブル巻き取り径を最適化。さらにインナーパイプの材質を変更することで純正スロットルホルダーのまま、よりスムーズなアクセルコントロールが可能となっているのも特徴とのこと。

なお、昨今はサーキット走行時にデータロガーを活用するユーザーが増えていることを受けてか、TPSあり仕様も用意されている。ただしTPSセンサーのカプラーから先の部品はヨシムラジャパンでは扱っていないので、活用するのなら各自が別途用意したい。それ以外にも取り付けに関してはヨシムラジャパンからさまざまな推奨パーツや注意が挙げられているので、購入前には必ず製品詳細ページを確認し、諸注意を確認しておこう。