ヨシムラ
8月7日、8日に開催されたスーパーバイク世界選手権第6戦がチェコで開催され、ジョナサン・レイ選手とアレックス・ロウズ選手は8日(日曜日)に好成績を収めた。
レイ選手は土曜日こそ転倒により棄権となったが、日曜日に開催された10周で行われたティソ・スーパーポールレースで3位に入り、スーパーバイク世界選手権200回目の表彰台を獲得。前人未到の200回目の表彰台を獲得した、そのほとんどはカワサキのマシンで獲得したものとなる。スローダウンラップでは、KRTチームのメンバーと合流し、サーキット上空の青空に200個の風船を放って、レイ選手の200回目の表彰台獲得を祝った。そしてレース2でも3位を獲得し、表彰台獲得数を201回に伸ばしている。
ロウズ選手は土曜日のレース1で13位、日曜日のレースはスーパーポールレースで7位、レース2で6位となった。とくにレース2では、ほぼ全周にわたって5位をキープしていたロウズ選手だが、最後の2周で1つポジションを下げてしまった。序盤は好調だったが、最近の転倒の影響で疲れが出てきていたという。そんな状況で全長4.212kmの間に21のコーナーがある体力的に厳しいコースながら、ロウズ選手は6位に入賞した。
日曜日の日程を終えた際に各選手から寄せられたコメントは以下のとおり。
ジョナサン・レイ選手
「スーパーポールレースでは、Ninja ZX-10RRのポテンシャルを最大限に引き出し、完全に限界まで攻めました。楽しいレースでしたが、ちょっとしたミスでトプラック選手の後ろに吸い込まれてしまいました。レース2では、スーパーポールでの10周を除いてSCXタイヤであまり走ったことがなかったので、より保守的なハードなリヤタイヤを選択しました。序盤のリズムはよかったのですが、ロカテリ選手に少し引っかかってしまいましたね。彼を抜いた後、スコット選手やトプラック選手との差を縮めることができませんでした。今日は彼らのほうがリズムがよかったので、3位争いになってしまいました。グリッド上では受け入れられなかったのですが、レース後半にはハードタイヤを履いていたので、もしかしたら自分にもチャンスが回ってくるかもしれないと思っていたのですが、グリップが少ない状態でスタートしたので、落差は変わりませんでした。チャンピオンシップはまだ半分しか終わっていませんが、すでに起きてしまった紆余曲折は、シーズン後半にも起こり得ることです。少なくとも私はトップにいて、トプラック選手とのポイント差は非常に小さいですが、誰と戦っているのか、何と戦っているのかはわかっています。これまでの経験が活かされているので、いいポジションにいると感じています」
アレックス・ロウズ選手
「レース2では、最初の数周はとてもいい感じで、トップグループについていくことができました。ただ後半は明らかに苦しくなりました。自分にはいくつかの制限があって、思うように走れないのです。このコースは簡単なものではなく、フィジカルなコースで、カワサキにとっても簡単なコースではありませんでした。ジョニーがどれほどハードにプッシュしなければならないかがよくわかりましたよ。今日はマシンのセットアップが順調に進んだことを実感しました。コーナーへの進入が格段によくなり、流れもよくなりました。このコースでは、スムーズで流れるような走りが必要です。今日はマシンのフィーリングがよくなったのは確かですね」
総合ランキングでは、レイ選手がトプラック・ラズガトリオグル選手に3ポイント差をつけてトップに立ち、スコット・レディング選手には50ポイントの差をつけている。ロウズ選手は総合4位をキープした。
次戦となる第7戦はスペインのナバラで、8月20日から22日にかけて開催されるが、KRTは次のラウンドの前に、ホーム・サーキットであるバルセロナで8月12日と13日にテスト・セッションを行なうとのことだ。