ヨシムラ
7月4、5日に開催されたスーパーバイク世界選手権第4戦(ドニントン・パーク)はレース1をジョナサン・レイ選手が2位、アレックス・ロウズ選手が3位、スーパーポールレースをレイ選手が1位、ロウズ選手が14位、レース2をロウズ選手が6位、レイ選手が20位という結果に終わり、ランキングトップをトプラック・ラズガトリオグル選手(ヤマハ)に明け渡すことになった。
レース1はレイ選手がポールポジションを得たものの、13位スタートで第1コーナーまでに5位に浮上し、1周目の最後には2位まで順位を上げたラズガトリオグル選手が2周目にレイ選手をパス。最終的にはラズガトリオグル選手はレイ選手に3秒差を付けての勝利を飾る結果となった。この結果、ランキングトップだったレイ選手と2位のラズガトリオグル選手とのポイント差は15まで縮まることになる。
2人の攻防の後方ではロウズ選手を含めて4名による3位争いが白熱し、最終的には3名によるバトルが繰り広げられたが、ロウズ選手が他2名を抑えて3位入賞をはたしている。
スーパーポールレースはレイ選手がポール・トゥ・ウィンで勝利したことでポイント差は23まで広がることになった。
レース2では11周目にレイ選手が痛恨の転倒を喫し、再スタートを切ったが20位・ノーポイントで終わった。ロウズ選手も朝の転倒から10番グリットからのスタートと苦しい展開となりつつも、6位入賞をはたしている。一方のラズガトリオグル選手は優勝・25ポイントを獲得したことでポイント差がひっくり返され、総合2ポイント差のビハインドでレイ選手は次戦に挑むことになった。
第4戦終了時点のランキングはレイ選手が2位(181ポイント)、ロウズ選手が4位(114ポイント)。ラズガトリオグル選手が1位で183ポイントとなる。
日曜日後の両選手のコメントは以下のとおり。
ジョナサン・レイ選手
「苦い一日でした。ミックスコンディションでなスーパーポールでは、何人かがウェットタイヤを履いていましたが、明確な判断でインターミディエイトを選択していたので、グリッド上ではとてもストレスを感じました。順調にリードを広げ、最後までその2.5秒の差をたもつことができました。
第2レースでは、土曜日と比べてマシンを大幅に変更しました。というのも、グリップにかなり苦労していて、マシンがうまく回らなかったからです。第2レースの朝のウォームアップでそれを修正しました。トプラックが来て、僕がシケインではらんだときには、それまで失っていた時間をすぐに取り戻すことができました。その後、彼がコピスコーナーでミスをしたので、僕が彼をパスしました。リズムもマシンのセットアップもフィーリングもよかったので、ただ頭を下げていたんです。でもコピスコーナーへの進入では、バンプで大きくはみ出してしまい、フロントが外れて転倒してしまいました。自分自身には悔しい思いをしているが、昨日よりはずっと前向きな気持ちになっています。今日は自分のレースだと思っていたのに、愚かなミスをしてしまいました。これからは、すべてのチャンスを最大限に活かすことが重要です」
アレックス・ロウズ選手
「好調を期待していただけに、厳しい一日でした。混合したコンディションでは、正直言って強かったし、スーパーポールのレースではマシンのフィーリングもとてもよかったです。アラゴンではインターミディエイト・タイヤでの走行経験もありましたし。グリッドではチャンスがあると思っていました。
クラッシュは完全に自分のミスでしたが、コースの外側にあるオールド・ヘアピンにはたくさんのウェットパッチがありました。オーバーシュートしてウェットパッチにぶつからないように意識しすぎて、タイトに回しすぎてイン側の白線に引っかかってしまったのです。それが原因で転倒してしまいました。自分のペースで走れば、いいレースができたはずなのに残念です。土曜日に表彰台に上った後だったので、とてもよかったと思います。レース2決勝では、何が起こったのかよくわかりません。10番手からスタートして、第1コーナーでいくつか順位を上げることができましたが、予想以上に遅かったのです。ドライ・セッションではいつも速かったのに、レースでは苦労してスピンしてしまいました。その理由はよくわかりません。
今日の結果は残念なものでしたが、この週末に限って言えば、カワサキでの初めてのレースでしたが、ランキング3位までポイントを稼ぐことができました。これはポジティブな面だと思います」
第5戦は7月23〜25日、オランダのアッセンで開催される。