ヨシムラ
6月12日から13日に渡り、フランスのブガッティサーキットで開催された2021年FIM EWC開幕戦となる第44回ルマン24時間レース。カワサキ系レーシングチームも多数参戦しており、#11 Webike SRC Kawasaki France Trickstarが847周で2位を獲得。SSTクラスでは#24 BMRT 3D Maxxess Neversが2位、総合5位入賞をはたした。
全体的なレース展開だが、序盤は#1 Yoshimura SERT Motulとカワサキプライベートチームである#4 Tati Team Beringer Racingが拮抗したバトルを展開したが、#7 YART–Yamaha Official EWC Teamが追い上げ、スズキとヤマハによる首位争いを展開。
その後、上記3チームに加えて#5 F.C.C. TSR Honda Franceと#11 Webike SRC Kawasaki Franceがトップ5を形成して戦いが続く。ところが日没後間もなく、エンジントラブルにより#7 YART–Yamaha Official EWC Teamは356周でリタイア。#4 Tati Team Beringer Racingも何度かクラッシュした結果、339周でリタイアした。
そして日の出が近付くと2位獲得は確定と思われていた#5 F.C.C. TSR Honda Franceはピット作業で難航。夜間走行の早い段階から3位にポジションアップした#11 Webike SRC Kawasaki France Trickstarと、序盤のクラッシュから上位に戻ってきた#37 BMW Motorrad World Endurance Teamは、このチャンスを逃さず順位を上げ、上位は固定されることになった。
最終的なカワサキ勢の順位は#11 Webike SRC Kawasaki France Trickstarが2位、#24 BMRT 3D Maxxess Neversが5位(SSTクラス2位)、#156 PLAYERSが13位、#91 Energie Endurance 91が19位、#33 Team 33 Louit April Motoが20位、#51 Motostand Enduranceが25位、#116 Kingtyre Fullgas Racing Teamが27位となり、完走31チーム中7チームが完走をはたしている。
なお、レース終了時には4位入賞をはたしたかにみえた#8 Bolliger Team Switzerlandはレース後の車検で燃料タンクの容量が確認できないとして失格となり、#85 Team Racing 85はNot Classified(規定周回不足)。#4 Tati Team Beringer Racing、#40 Fast Team Racingはリタイアとなった。
カワサキ最上位となった#11 Webike SRC Kawasaki France Trickstarはシーズンランキング2位となる48ポイントを獲得。優勝を飾った#1 Yoshimura SERT Motulは64ポイントを獲得している。また、マニュファクチャラーズランキングではカワサキは33ポイントを獲得し、ヤマハ(41ポイント)、スズキ(40ポイント)に続く3位となっている。
シリーズ第2戦となる2021エストリル12時間レース(ポルトガル)は7月17日に開催。日本からはJSPORTか、FIM EWC公式ページでライブ配信されるので、気になる人はそちらもチェックいただきたい。