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ヨシムラ

2021スーパーバイク世界選手権第2戦エストリル大会

2021年5月29日・30日にかけて開催されたFIMスーパーバイク世界選手権の2021年シーズン第2戦エストリル大会(ポルトガル)。第1レースではジョナサン・レイ選手が優勝したスコット・レディング選手から1秒以内の差で3位入賞をはたしたほか、スーパーポールレースで優勝、第2レースでも優勝を飾り、今シーズン4勝目を挙げ、スーパーバイク世界選手権での通算勝利数を103に伸ばした。

21周で争われた土曜日開催の第1レースでは、レイ選手は1周目に3位、2周目に4位となったが、ライバル2社よりも硬めのリヤタイヤを選択したことでいいところもあれば悪いところもあったという結果になった。レイ選手は終盤、2位のトプラック・ラズガトリオグル選手と激しいバトルを展開したが、最後までパスすることができなかった。3位に入ったレイ選手は、今シーズンここまでの4回の出場で4回目の表彰台となった。

なおアレックス・ロウズ選手は当初、スーパーポールで3位につけていたものの、新たに導入された黄旗警告ルールにより、ロウズ選手をはじめとする数名のライダーはスーパーポール・セッションの最速ラップを失ってしまうことに。その結果、ロウズ選手は1列目ではなく4列目からのスタートを余儀なくされ、一時は5位まで順位を上げたものの、9周目の第7コーナーで転倒。再び走り出したが、ポイント獲得には至らず19位に終わった。

翌日曜日午前に開催されたスーパーポールレースではレイ選手はスプリント競技のために特別に開発されたSCXタイヤを選択。この選択が功を奏したのかライバルたちを振り切り、最後の5ラップをリードして、トプラック・ラズガトリオグル選手に0.690秒差をつけて優勝した。ロウズ選手は6位入賞をはたしている。

日曜日午後に開催された第2レースでは、レイ選手は最終的にチャズ・デイビス選手とは2.787秒の差をつけて優勝した。2列目からスタートしたロウズ選手は、有利なスタートポジションを活かして、表彰台から3秒弱の差で4位を獲得している。

シリーズポイントでは、レイ選手が110ポイント、ロウズ選手が62ポイントを獲得している。

日曜日後の両選手のコメントは以下のとおり。

ジョナサン・レイ選手

2021スーパーバイク世界選手権第2戦エストリル大会 ジョナサン・レイ選手
2021スーパーバイク世界選手権第2戦エストリル大会 ジョナサン・レイ選手

「決して簡単ではなかったけれど、第2レースは正直言って楽しかったですね。T4でリナルディ選手と接触したときには転倒してもおかしくない状況でしたが、その後、ラバティ選手がいいペースで走ってきました。グリッドに並んだ大半のチームがSCXタイヤを履いていたので、私はトラブルに巻き込まれると思っていましたが、SC0を選択しました。しかし、3、4周目では確信が持てませんでした。
でもコースが少しでもクリアになると、トプラック選手とチャズ選手が離れていかないことがわかったので、その差を維持しようとしました。すると突然、トプラック選手がロングラップ・ペナルティを受けてしまいました。これはコース・ポジションのフリーパスのようなもの。彼をパスするのは難しいので。スコット選手はとても安定したリズムで走っていましたが、セクター2、3、4では彼に追いつくことができたものの、セクター1では少し苦戦したので、一歩一歩前進していきました。スリップストリームでそこに留まることができたのはかなりうれしかったです。
ターン4でスコット選手が抜こうとしているのを感じて、ピットボードを見ると彼がアウトになっていました。彼にとっては残念なことですが、そのおかげで私は少し余裕ができて、自分のレースに集中することができました。
今日(日曜日)は路面温度が非常に高かったので、1分37秒台半ばのラップタイムをキープするのは大変でした。SC0が幅広いレンジで活躍してくれたピレリに感謝すると同時に、ウイークを通じて素晴らしい判断をしてくれた自分のクルーにも感謝したい。1回の表彰台と2回の優勝は、信じられないような週末でしたよ」

アレックス・ロウズ選手

2021スーパーバイク世界選手権第2戦エストリル大会 アレックス・ロウズ選手
2021スーパーバイク世界選手権第2戦エストリル大会 アレックス・ロウズ選手

「今日はよく挽回できましたが、スーパーポールレースは大変でした。10番グリッドからのスタートで、ここの第1コーナーはとても小さいので、大きく順位を上げるのは難しいですね。4列目からのスタートは大変でしたが、トップグループの後ろにつけて、さらにリナルディ選手も加わりました。彼よりも少し速いと感じていましたが、コースのどこにいても彼を追い越すことはできませんでした。
第2レースは2列目からのスタートでしたが、これも大変でした。暑い中、ジョナサンのようにSCOをうまく使いこなせなかったですね。レース終盤、ラズガトリオグル選手に再び抜かれたとき、今日は彼についていくだけのスピードがないと思ったので、賢く、そしてポイントを獲得したかったのです。
日曜日の2レースは、多くの情報を得ることができ、昨年よりもはるかにいい結果となりました」

第3戦は6月11〜13日、イタリアのイモラ・サーキットで開催される。

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