カーボンだけどスポークデザイン! ROTOBOX製カーボンホイールにニンジャH2シリーズ用が登場

ヨシムラ

このたび、独特な形状を採用するROTOBOX(ロトボックス)製カーボンホイールセットにニンジャH2シリーズに適用するモデル、BULLET(バレット)が登場した。

この製品の最大の特徴は、カーボンホイールなのにアルミ鍛造やマグネシウム鍛造のような細いスポーク形状を採用している点だ。通常、カーボンホイールは強度面と製法の関係から、スポーク部分は平坦なデザインで厚みのある構造を採用することが多い。それを解消するため、ROTOBOX製はスポーク部分にチョップドカーボンを採用。これは軍事用に開発された特殊な炭素繊維糸を使用するうえ、高密度鍛造プロセスを経ることで、スポークの断面は非常に薄くコンパクトになり、高強度を得られるという製法で製作されている。高級外車として知られるランボルギーニのホイールに用いられているForged Composites® という製法と同じだ。

また2.5㎜のステンレス鋼線が各側面に組み込まれているリム部とは分離式ではなく1ピースカーボンキャスト構造とすることで、デザイン面での自由を高めつつ、ハイレベルなマシンコントロールを可能としている。

ちなみにROTOBOXはヤマハのレーシングチームYART(ヤマハオーストリアレーシングチーム)とともに開発を行なっていて、経験と専門知識をホイール設計に取り入れ、多くのテストを行なっている。レースシーンのような過酷な使用条件でもその性能が実証されているので、当然ながらストリートで安心して採用できる高い信頼性を獲得しているとのことだ。もちろんJWL dotE 認定の安全規格JASO T203-85に準拠している。

適合はNinja H2/H2R、Ninja H2 SX用が用意されていて、サイズはフロント3.50-17、リヤ6.00-17。重量はフロント2.72㎏、リヤ2.80㎏。純正ホイールに比べて40％もの軽量化となる。

外観はオプションによりツヤなしのマットコーティング(1万9,800円)のほか、コーティングカラー変更(ツヤあり：2万7,500円)も選択可能だ。