ヨシムラ
2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症の感染拡大は世界レベルでのサプライチェーンに多大な悪影響を与えている。とくに流通面では世界的に遅延が発生していたり、バイクの電子制御に不可欠となった半導体などは全産業で需要に対する供給が追い付かない事態が続いている。
そういったさまざまな影響の結果、現在はカワサキの401㏄以上のモデルの入荷が遅延しているとのコメントをカワサキは4月23日に発表。
以下はカワサキの声明だ。
モーターサイクルの入荷遅れに関するご案内
日頃よりカワサキモーターサイクルをご愛顧頂き、誠にありがとうございます。
この度、新型コロナウイルス感染症をはじめとする様々な事情の影響を受け、弊社へのモーターサイクル製品(401cc以上の自動二輪モデル)の入荷が遅れる状況が発生しております。
製品を心待ちにしているお客様に対し、多大なご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。
製品のお届けに関しまして、状況を回復するべく最大限の努力をしてまいりますので、今しばらくお時間をいただくこととなりますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
現在、カワサキ車は日本の神戸・明石工場以外にタイやインドネシアでも生産されている。またバイクを構成するパーツは日本製ばかりではなく、世界各地で製造され、組み立てを行なう各地に送られており、完成した車両は各地で販売される。こういったサプライチェーンへの悪影響払しょくのため各業界とも改善への努力を行なっているところだが、新型コロナウイルス感染症の流行前の状態に戻るのは容易なことではない。
カワサキとしては上記コメントのように最大限の努力を払うとのことだが、こればかりは仕方がない部分もある話。未だ納車を心待ちにしている人も多いとは思うが、今しばらくはお待ちいただくしかないかもしれない。今後401㏄以上のモデルの購入を検討している人は、できるだけ早期に注文しておいたり、納期に余裕を見ておくほうがいいだろう。