ヨシムラ
車体右にレイアウトされたリヤショック、そしてフレームとスイングアームまでを直線的にレイアウトしたデザインが特徴的なER-6nが、2012年モデルで大きくモデルチェンジされる。
外装とフレームを一新。より直線的なデザインを強調
ER-6nは2006年モデルとして発売が開始され、2009年モデルチェンジでヘッドライトまわりなどが変更。それ以外の年式ではカラーチェンジを主としてモデルチェンジされてきたが、2012年モデルチェンジでは外装はもちろん、フレームも一新されている。
従来のフレームはトラスフレームに近いレイアウトだったが、2012年モデルでは平行した2本のパイプをヘッドパイプからリヤショックマウント位置まで直線的に構成したフレームとなっている。イメージとしては、ツインスパーフレームのメインチューブを2本のパイプとしたようなフレームだ。スイングアームも2本のパイプを平行にレイアウトした構成となっており、剛性を見直して旋回性能の向上を図るとともに、フレームからリヤショック、そしてスイングアームまでの従来の直線的なデザインをより強調したこととなる。
マスの集中化を推進。カラーは4パターン
ER-6nは、マフラーなどの重量物をエンジン付近に配置するなど、マスの集中による軽快なハンドリングが魅力の一つであるが、2012年モデルではよりマスの集中が図られているようだ。というのもタンクの前方部をダミータンクとしており、燃料スペースがよりエンジン近くに移設されているように思える。このタンク形状の変更などによるマスの集中と車体設計の見直しにより、おそらく前年モデル以上に軽快なハンドリングとなっているに違いない。
装備面では、ライダー部とタンデマー部が一体となった従来のシートを変更し、新たに別体タイプとなったシートを採用している。ヘッドライトも鋭角的なデザインとするなど、デザイン面も大きく変更した。カラーリングはメタリックスパークブラック、ホワイト、パールシャイニングイエロー、ライムグリーンの4パターンで、ABS付きではメタリックスパークブラックとホワイトが用意される。
オフィシャルビデオ
ER-6n (ER650ECF)※欧州一般仕様
ER-6n ABS (ER650FCF)※欧州一般仕様
ER-6n ABS (ER650FCF)※オーストラリア仕様
スペック一覧
全長×全幅×全高 | 2,110×770×1,110(㎜) | |
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軸間距離 | 1,410mm | |
最低地上高 | 130mm | |
シート高 | 805mm | |
ホイールトラベル | (F)125mm (R)130mm | |
キャスター/トレール | 25°/110mm | |
ハンドル切れ角(左/右) | 35°/35° | |
Fフォーク | φ41mm | |
Fブレーキ | ローター:φ300mm | |
リヤブレーキ | ローター:φ220mm | |
車両重量 | 204㎏[ABS搭載車:206kg] | |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 4バルブ並列2気筒・649cm3 | |
ボア×ストローク | 83.0×60.0(mm) | |
圧縮比 | 10.8:1 | |
最高出力 | 53kw(72.1ps)/8,500rpm(欧州/北米/カナダ/オーストラリア) 52kw(70.7ps)/8,000rpm(東南アジア) |
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最大トルク | 64N・m(6.5kgf・m)/7,000rpm | |
トランスミッション型式 | 常噛6段リターン | |
一次減速比 | 2.095 | |
ギヤレシオ | 1速 | 2.438 |
2速 | 1.714 | |
3速 | 1.333 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.966 | |
6速 | 0.852 | |
二次減速比 | 3.067 | |
燃料タンク容量 | 16L | |
タイヤサイズ | (F)120/70-17 (R)160/60-17 | |
ブライト参考小売価格 | 79万8,000円 |