ヨシムラ
今年最後のカワサキコーヒーブレイクミーティングが開催
例年なら春先から秋ごろまで全国各地で開催されているカワサキコーヒーブレイクミーティングだが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて中止が相次ぎ、10月のツインリンクもてぎが今年初めての開催となった。その翌週には宮崎で開催し、11月には埼玉で今年最後の開催が行なわれた。
埼玉の会場は埼玉スタジアム2002。天気にも恵まれ、2,000台を優に超えるカワサキ車が集まった。その中、マスク着用や検温の他、会場アナウンスでソーシャルディスタンスをうながしたり、ステージイベントの際には大声を控えるお願いをしたり、ふるまうコーヒーに関しては、例年のようにコーヒータンクを使いまわしにするのではなく、手袋をしたスタッフが来場者一人一人に注いだりするなど、可能な限りの感染症対策がほどこされていた。
さて、イベント自体はフリータイムを基本としていて、メイン会場には販売店やパーツメーカーのブースが並び、終了30分前からステージイベントが始まるといった内容で、いつもと大差はない。気になるのはやはり駐車場だ。ずらりとカワサキ車が並び、新旧のカワサキ車、希少車、カスタム車、発売開始になったばかりの最新モデルなど、さながらカワサキ車展示会の様相を呈していた。会場に入ってくるカワサキ車を眺めては盛り上がる来場者も多かった。カワサキイチバンとして印象的だったのは、かなり手の込んだZ900RSのカスタム車が増えてきたこと、ZX-25Rは大ヒットしているだけにすでに見慣れた車両になり、Z H2もちらほら見かけるようになったこと、絶版車に関しては、当時モノパーツが残っていてカラーリングも当時のままのノーマルW1Sを見かけたことなどだ。カワサキ乗りなら駐車場のバイクを見て回るだけでも楽しいに違いない。
さらに印象的だったのは、イベント終了後の駐車場だ。あちらこちらで同車種のバイクが並べられ、オーナーが思い思いに記念写真を撮影していたのだ。聞けばSNSで呼びかけて集まったグループだったり、その日会場で偶然出会った同じ車種に乗る者同士だったり、はたまたオーナーズクラブだったりと、いろいろなグループがバイクを並べていた。このような光景を見ていると、やっぱりカワサキコーヒーブレイクミーティングはいいもんだと、しみじみ感じる。来年は各地で開催できる環境になっていることを願いつつ、それらの様子を撮影した。